大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

就職活動 仕事選びのキホン(2ページ目)

結局、仕事はやってみなくちゃわからない。でもどうせ働くのなら、気持ちよく努力できる職場かどうかが大切だ。君の時間を投資するに値する場なのか、君はその会社で成長できるのかが最も大切なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「仕事の品格」を左右する6つのポイント(その1)

仕事選び
やりたいかどうかは、やってみないとわからない。
カウンセリングでよく学生に話すことがある。

「私は旅行会社に入社したのに、配属は人事だった。落ち込んだよ。当然人事異動もあったよ。あまりやりたい仕事にこだわると、その仕事以外に配属された時、辞めたくなっちゃうよ」

記事「会社選びのキホン!」でも書いたとおり、君が一定期間その会社で働けるか、つまり君が携わる仕事が、君が納得できる「品格」を備えているかの方が大切なのだ。リンクアンドモチベーションの社長、小笹芳央さんは『会社の品格』の中で、「仕事の品格」を左右する6つのポイントをまとめている。活用してみよう。

1.「納得感」があるか?

自分の仕事が、いい商品・いいサービスを作り上げているなら、きっと「納得感」はあるだろう。しかし、心のどこかで「私だったらこの商品買わないな」と思ってしまったら、その仕事に「納得感」は生まれないし、きっと出社するのも苦痛になるだろう。今一度、君自身がその会社の商品やサービスを、自腹を切って購入する気になるのか、考えてみよう。

2.「使命感」があるか?

その仕事を、寝る間を惜しんでまで、気持ちや体力をつぎ込めるかという視点だ。例えばそれが好成績=高待遇という「成果報酬」だけだったら、危険だと思う。だって、いつもうまく行くわけないし、行かないとき、それだけの動機で仕事に力を注ぎこめるわけは無い。やはり、その仕事が何らかの形で社会に貢献しているのかという視点が、君の努力の源泉とするのが正しいと思う。

3.「効力感」があるか?

大学生の会社選びの基準第一位は、いつも「やりたいことができるか」である。でも、何度も言うように、配属や人事異動は君の自由にはならない。よって大切なのは、会社に入ってから、その与えられた仕事に、自分の新しいアイデアや発想を生かせることが許される会社なのかが大切だ。もちろん、入ってすぐは無理でも、ある程度実績を積んで、そのアイデアや発想に根拠があると認められた上でだと思うが、その時に周囲が「君に任せるよ!」「自由にやってみろよ!」と応援してくれる社風なのかどうかが大切なのだ。


※次のページで、「仕事の品格」を左右する6つのポイントの続きを学ぶ!
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