大学生の就職活動/就職活動の選考対策

自己PR&志望動機講座(3ページ目)

自己PRは企業にあてた「是非私に内定を下さい!」というコミュニケーションを目的とした文章だ。コミュニケーションは人と人との間に橋を架ける作業。それには「論理・共感・信頼」が必要だ。

執筆者:見舘 好隆

 

「論理」という橋を架ける(論点の一致)

よくある自己PRの例です。

「学園祭実行委員会で会長を務め、リーダーシップを身につけることができました」
「ゼミで景観論に取り組み、地域活性化における景観の影響の知識には誰にも負けません」
「コーヒーショップでアルバイトをし、美味しいコーヒーを作る技に自信があります」

まず「論点」の考察。「論点」は当然「内定をください」ですが、果たして企業が欲しい人材は「リーダーシップ」「景観に関する知識」「美味しいコーヒーを作る力」でしょうか。

例えば、その会社に「リーダーシップ」は必要ですか? いきなり店長候補の業種なら必要かもしれませんが、企業がその経験を重視しなくては意味を持ちません。

例えば、その会社に「景観に関する知識」は必要ですか? 地方公共団体やゼネコンなら少しは役立ちそうですが、企業がその知識を重視しなくては意味を持ちません。

例えば、その会社に「美味しいコーヒーを作る力」は必要ですか? スターバックスなどコーヒーチェーンなら即採用かも知れませんが、普通の企業では意味を持ちません。

よって、「あなたが訴求すること」と「企業が求めること」が一致しているか、つまり「論点」、分かりやすく書けば「内定を出すに値することをPRしているか」をまず確認する必要があるのです。


「論点がずれていたら伝わらない」


さて、あなたの自己PRの「論点」、ずれてませんか?


※次のページは、「論理」という橋を架ける(明確な論拠)

 

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます