「店舗取材」で3馬身リード!【その1】
表参道に着いた。地図はあるけど、彼女に会社案内に載っていたお店の電話番号にかけて道順を聞かせた。電話応対も会社研究の一貫だからだ。お店に向かう道すがら彼女に聞いた。
「ところでさ、先輩訪問はしたの?」
困った顔をした。
「私の大学にはいないし、知り合いにもいないので、やってません」
「そうか。じゃあ、今から先輩訪問するぞ」
彼女はびっくりする。
「できるわけないよ!店舗訪問だけならアポは要らないけど、先輩訪問はそうはいかない。今からアポを取って時間を取ってもらうなんて無理だよ。面接は明日だよ。間に合わない!」
「先輩訪問は、アポを取ってお茶するだけじゃない。キモは“取材”だ。取材だったら、数分で出来る」
「???」
お店に着いた。お洒落なインテリア&雑貨ショップだ。
平日だからお店は空いていた。店内をくまなく回り、チラシをもらったり、POPをメモしたりなど、まずは基本的な情報収集。ここまでは彼女も既にまわった2店で実施している。
※参考記事:「店舗訪問のチェックポイント」
でも、本当の勝負はここからなのだ。
※知り合いにいないから先輩訪問はできないというのは間違いです。例えば私の友人の就職活動エピソード。彼女はドールジャパンに入りたくて先輩訪問したかったが知り合いにはいなかった。そこで彼女は、面接や会社説明会で出会う人全員に「ドールの知り合いいない?」と聞きまくった。そしてドール社員の親戚がいる学生を発見。懇願して紹介してもらい先輩訪問成功。それが奏効し最終面接まで辿り付いた(残念ながらここで敗退)。つまり、人脈は作るものなのです。
※参考記事:「先輩訪問における15の掟!」
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