温もり(Personal)
「<エル・プレッソ>では、『ここは自分のためのコーヒーショップだ』と思える雰囲気づくりを、お客さまのためにしている。誰もが自分をなじみ客だと思える。意図していたかどうかは別として、あなたたちは時間と熱意を傾けて、お客さまの名前と好みのコーヒーを覚えた。(中略)ほかの条件が同じなら私たちは誰でも、買い物に行ってたんなる『お金の出どころ』として見られるよりも、友達のように接してもらった方が嬉しいでしょう。お客さまと友人づきあいをするというのは、まさにそれよね。」(出典:『ビーンズ!』レスリー・A・ヤークス、チャールズ・R・デッカー著)
カフェや食堂に訪れて、自分の名前と好みを覚えていてくれたら、誰だって嬉しい。もし他店と値段や距離の差があまりなければ、その店を使うことは、みなさんも同意ですよね。
それは、就職活動における、人事と皆さんの関係も同じなのです。
例えば、ほとんど同じ評価の学生と優劣を競う場面があったとしよう。
当然人事は、面接のお礼状を送った学生を選ぶ。
当然人事は、店舗訪問レポートを送った学生を選ぶ。
当然人事は、たくさんの先輩訪問をした学生を選ぶ。
当然人事は、「御社が第一志望です!」と断言し、必死に会社研究をしてきた学生を選ぶのだ。
これが温もり(Personal)だ。
それ一つ一つの作業は、とても些末なことで、それだけで内定が出るようなシロモノではない。でも、それを続けること、積み重ねることで、人事にあなたの温もり(Personal)が伝わり、人事はあなたに内定を出したい気持ちになるのだ。
温もり(Personal)
これが今のみなさんにあるのか、考えてみてください。
※次のページで、商品(Product)、つまりあなた自身について考える。