みなさん、就職活動をギャンブル気分でやってませんか?
記事「2005年度の就職活動はこうなる!」で紹介した、「フィージビリティ・スタディ(Feasibility study)」の話をもう少し深く話そう。例えば、みなさんが会社に入って、凄い企画を思いついたとしよう。その企画を何とか自分で手掛けてみたい。でもその企画を実施するには費用がかかる。勝手に使うわけには行かない。企画会議の決裁が必要だ。さて、どうやって企画会議を突破させますか?(写真提供:FotoStyles)
社会に出る前の私なら、おそらく「何とかなるさ!」「通ればラッキー!」と企画会議に臨んでいただろう。でも今の私なら、絶対そんなことはしない。当然以下の手段を取るだろう。
- 市場調査(ニーズやマーケットはあるのか?)
その企画が受けいれられるのかをチェックする。ライバル会社の有無など。企画の将来性の「論拠」に用います。
- 具体例・先例の提示(「何となく反対」者を撃沈!)
企画の実現性を証明する資料を集める。例えば、欧米企業での実績など。企画の実現性の「論拠」に用います。
- コストと利益(「いくら儲かるか」はみんな知りたい!)
導入に必要な費用及び工数を算出する。収益性の「論拠」に用います。
※工数とは「人数」×「時間」のこと。例えばシステム開発なら、プログラマー一人で1ヶ月かかる、など。この場合1人月(いちにんげつ)と呼び、大体100万円となる)。
- ネットワーキング(「聞いてないよ」系の反対者を撃沈!)
決裁会議の決裁者に事前に企画を見せ、了承を得ておく。訂正を指摘されれば直しておく。また関係部署の責任者にも言質を取っておく。反対意見に対する「論拠」に用います。例:「○○部の××部長には相談し実行時の対応に関してはOKをもらっています」
※別名「根回し」とも言うが、あくどい作業ではありません。例えば試験問題を事前に知るとか、審査員に賄賂を贈るとかはあくどい行為。しかしビジネスの場で、決裁者に企画の是非を事前に問うのは、とっても当たり前の行為です!
これが、「フィージビリティ・スタディ(実行可能性調査・裏打ち)」なのです。
みなさん、就職活動をギャンブル気分でやってませんか?
「エントリーシートなんて、読む人の気分次第さ!」
「筆記試験なんて何が出るか分からない!」
「面接なんて、面接官との相性次第さ!」
「会社なんて、入ってみなくちゃわかんない!」
もしそう思っているなら、君の就活はパフォーマンスが悪すぎる。就活は時間とコストをかかるもの。努力を浪費する必要は無い。
それに、就活は君の人生に多大なる影響を与える「トランジション(キャリアの過渡期)」だ。どうせやるなら、高い確率で成功したいと思いませんか?
それを実現するのが「フィージビリティ・スタディ(実行可能性調査・裏打ち)」。
この作業を就職活動でもやれば、内定奪取率は格段にあがるのです!
それを分かりやすく、各シーンで説明するね!
※論拠:相手が納得する根拠のこと。
※次のページで、「フィージビリティ・スタディ」でエントリーシートを突破する!