【3.選択肢収集】いくら情報を集めても自己RPには繋がらない。でも得たことはある

前述した通り、藍子は積極的にたくさんのホテルの説明会に参加する(合計20社)。ホテル業界セミナーも、先輩訪問も、ホテル見学もたくさん回った。でも、

「いくら情報収集しても、自己PRに繋げられない!」

この不安は氷解しなかった。あとで藍子は振り返る。

「結局、単なる憧れだけで「Aホテル」を第一志望してしまって、それにあわせた自己PRを作ろうとして、迷ってしまったのだろう。自分がやりたいことは?できることは?すべきことは?をベースに、第一志望のホテルを設定すれば、こんなに迷いはしなかっただろう」

藍子はこのことに最後の最後まで気が付かなかった。でも彼女は強い。わからないまま、不安なまま、それでも熱意を持って受験し続けた。つまり立ち止まらず、「走りながら考えた」のだ。特にフード業界は引き続き積極的に受験した(合計10社受験→4月に1社内定→すぐに辞退)。自分の経験が活用しやすく、自己PRも作りやすいからだ。その他、紳士服業界(合計3社受験→4月に1社内定→最後まで保留)、その他百貨店業界も受験した。

------------------
    • 決して立ち止まらず、走りながら考えた。
       
    • ホテル業界だけではなく他の関連業界もたくさん受験した。
この二つが後の「Bホテル」の内定への布石になっている。特に後者は
    • 人事の話は自己PRに活用できる。業界情報や仕事情報はもちろん、欲しい人材象まで教えてくれる。自己PRのフレーズに使える言葉も収穫できる。
       
    • 面接の練習ができる。失敗しても次の他社の面接でリカバリーのテストができる。
彼女のホテル業界受験の不安はなかなかぬぐえない。でも、前へ進み、量をこなすことで、力を蓄えていった。そして結果的に自分にピッタリな「Bホテル」に出会うことになる。もし「わからない」「不安だ」と言って立ち止まっていれば、当然「Bホテル」に出会うことは無かっただろう。

宝くじは買わなければ当たらない。
だから「走りながら考える」
前に進むからこそ手に入る新しい機会を無駄にしない。


藍子はこの段階においても「機会創造」を就職活動と平行して、行っていたのだ。


※次のページで、説明会に行けなくなった時、彼女はどうしたかを知る。