就職先を決められないとき、内定辞退はどう決める?
最近強く感じるのは、「いい学生をとりたい!」という企業の採用担当者の熱意だ。数名の学生から聞いた話からの推察なので断言はできないが、「決めきれない学生」に対するアプローチがとても懇切丁寧で、「君が決めてくれるなら、いつまでも待つよ!」的な懐の深さを感じたからだ。
バブル時のような「接待」や「軟禁」などの話は聞かない。就活解禁前の学生への接触頻度は増加したが、内定時の人事と学生の駆け引きの部分は、昔より健全に、そして濃密になったような気がする。もちろん「売り手市場」だからとも言えるが。
しかし昨年同様、落とす学生には目もくれない、すなわち「量より質」、採用する学生の質を落とすつもりはないという気構えだけは微動だにしない。結果、内定複数取得の学生と、内定ゼロの学生の二極化は今後も続くであろう。
さて、今回のお題は、「複数の内定を得たとき、内定辞退する企業をどう決めるか?」である。結論から述べる。「とことん両方を吟味することで筋を通す」ことが正しい。しかし、「その機会を与えたくれた人に感謝する」こと忘れてはならないのだ。
<目次>
就職先の選び方1:企業、会社をポイント化して比べてみる
悩んでいる会社をA社・B社とする。言うまでもないが、悩んでいない会社の内定はさっさと一秒でも早く辞退するべし。悩むのなら2社に絞ろう。そこまでならできるだろう。
さて、どっちにするか。まずは、以前の記事(内定辞退についての考察【基本編】)でも解説した、基本的な方法で吟味してみよう。
- 白い紙を用意する。
- 横軸に内定を取った会社を書く。
- 縦軸に自分のこだわりポイントを書く。たくさんあったほうがいい。
- ◎○△×で、四段階評価をしてみる。
- ◎=3点、○=2点、△=1点、×=0点で点数化し、トータルポイントで決める。
計算してみると、A社が11点、B社10点である。「よし、A社に賭けるぞ!」とあっさり決まればいいのだが、きっと僅差では決めきれないだろう。では、どうすればいいのか。簡単である。新しい決め手を作ればいい。決め手さえあれば、上のマトリクスでまた計算し、大差が生まれ、スムースに決断できるだろう。さて、どうやってその決め手を手に入れればいいのだろうか。
就職先の選び方2:同期入社の内定者と会う!
内定者と会うことは、かなり強烈な決め手となる。なぜなら、新卒で入社する時の「同期」は、確実に作れる人生最後の「同期」だから。これから学生→社会人への過渡期(トランジション)を迎える。辛いこと、悲しいこと、テンコ盛りだ。そんな時、一緒に頑張っている同期は、「あ~あ、もうやってらんないよ!」と安い居酒屋で愚痴を言いあえる貴重な存在なのだ。「あいつが頑張ってるから、おれも頑張れる!」とここ一番頑張る時のエンジンなのだ。
同期こそ、競い合えるライバルでもあり、困ったとき支えあえる仲間なのだ。その同期の「立ち振る舞い」や「目の輝き」「息使い」などを参考にし、「一緒に頑張る自分を想像できるのかを決め手にする」のは、非常に説得力のある方法と言えよう。しかし、この決め手には3つほど弱点がある。
- その内定者が同期になるかは分からない(辞退する可能性あり)。
- 内定者が素晴らしくても、入社後出会う上司や先輩社員がどうかはわからない。
- 内定者親睦会を早めにやってくれないと、期限までに間に合わない。
さて、どうしようか。この問題をすべてクリアする方法が一つある。
そう、人事から社員を紹介してもらえばいいのだ。
※もちろん後で大学院などに行けばそこでも「同期」は作れます。私の場合は、新卒で入った旅行会社の同期以降、大学院時代の同期、キャリアカウンセラー研修の同期がいます。どれも大切な、生涯の友です。
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