ただ経験してもダメ。経験から学ぶ力が必須なのだ!
経験するだけでは基礎力は身に付かない。将来の仕事への信念が大切だ。 |
- 「何かを学ぶためには、自分で体験する以上に良い方法はない」(アルバート・アインシュタンイン)
- 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(江副浩正・リクルート創業者)
- 「“内”よりも“外”に生きよう。そうすることで新しい、未知の、私にふさわしくない力が得られるかもしれない。」(開高健『開高健全集22』「頁の背後」)
- 「やさしい戦いに勝つよりも、厳しい戦いで負けることの方が、強くなれるんじゃないか?」(映画『陽はまた昇る』)
- 「偶然の幸運な出来事が起こるとき、あなたはその幸運な出来事を起こさせるための行動をとっている」(ジョン・F・クランボルツ)
- 「運命の中に偶然はない。人間はある運命に出会う前に、自分でそれをつくっているのだ」(トーマス・W・ウィルソン)
どうも「経験」が肝であることは間違いない。しかしながら、「経験」すれば必ず成長できると言えば、必ずしもそうではない。例えば留学すれば、インターンシップに行けば、『ピースボート』や『深夜特急』に乗れば、必ず成長するのかと言えば、必ずしもそうではない。
じゃあ、経験することのほかに、何が必要なのか。
この問いに答えてくれたのが、小樽商科大学大学院助教授の松尾睦さんだ。
「人が経験から学ぶ際、次の3つの要素が関係すると思われる。すなわち、『良い経験にめぐり合うこと』
『良い経験から多くのことを学ぶ力を持っていること』
つまり、「経験から学ぶ力」が必要であり、その力を支えている「仕事の信念」、つまり「仕事を通して○○を表現したい」といった、仕事への価値観やポリシー、哲学を持っていなければいけないということだ。
「仕事の信念」では、ちょっと重いかな。今回は「将来の仕事への信念」としよう。
そして、この観点でもう少し掘り下げて考えてみよう。
※次のページで、「経験から学ぶ力」を支える「仕事の信念」とは何かを考えてみよう!