「就職と学歴」について考える
「よく見える人は良く見える」『会社のオキテ』に書かれた名言です。この言葉を解説すると、役員の出身大学を見る限り、学閥(つまり出身大学が出世に影響があること)は確かに存在し、それは「よく見えるから」だということ。つまり、上司が部下の評価をするとき、普段同じ大学である部下は「よく見ている」ため、あまりコミュニケーションをとっていない部下に比べ、評価が良くなってしまう現象を説明している。
うーんなるほど。あり得るなあ。
だって、評価というのは、いくら本人が頑張ったとしても、数字に表れない部分は、結局評価者がその人の日頃の活躍を見ていなければ、評価はされないのですから。よって、よく見ている部下の評価は上がり、よく見ていない部下の評価は無難になってしまう。
その「よく見る」要素の一つが、「出身大学」というわけだ。
「出身大学」以外で言えば、「出身学部」「出身地」「趣味」もあるかも知れない。中途なら「経歴」になりますね。もちろん「ホウレンソウ」(報告・連絡・相談の略)「社内プレゼンテーション」(自分の成果を社内にPRをすること)がうまい人も評価は高くなるものです。
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就職活動に限って言えば、人事が甲乙つけがたい学生二人のうち、どちらかを採用する場面があるとすれば、同じ大学を取るだろうということ。学部も同じ。理系や専門の学部のほうが「よく見える」だけです。
よって、大学や学部以外で、「よく見える機会」を作ればいいのです。
逆に出身大学や学部は、その程度のことなのです。そんなに気にしなくてもいい。
インターンシップもよし、関連業界でのアルバイトでもよし、思いっきり先輩訪問をして共通の話題を作るのもよし。
大学4年生であれば、時間が無くて大学・学部しか「よく見える機会」を用意できないかもしれない。
(頑張ればたった1日だって作れるけど)
でもあなたはまだ大学1年生なのです。時間はたくさんあります。
大学や学部で悩む必要なんか、ないよ。「機会」はいくらでも作れるから。
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