忍法二「大学受験の気分」の術
店舗・先輩・広告・ホームページのチェック、しっかりやっていますか?面接を大学受験に置き換えて言えば、この4つに「あなた自身」を加えたもの5つが「試験範囲」なのです。せっかく試験範囲が明示されているのに、それを勉強しておかないなんて言語道断。受かるわけなんてありません。
この5つの試験範囲の中で一番やって欲しいのが、「店舗訪問」です。少なくとも面接1週間ほど前から計画的に、まわれる全ての店舗を訪問してください。絶対通過したいなら全店舗。受験するのがメーカーならその商品が売っているデパートや量販店、スーパーをたくさんまわろう。
さて、訪問時のチェックポイントは「POP」と「接客」。「POP」とは壁なんかに貼っているオススメ商品や特典などを手書きやワープロで作ったもののことを言います。「POP」にはその店舗のサービスや商品の「売り」が簡単にまとめてあるので、必ずメモして頭に叩き込んでください。「接客」も必ずチェック。あなたの1年後の姿です。それをチェックすればおのずと面接での志望動機が明確になっていきます。
つまり、店舗・先輩・広告・ホームページチェックは「取材」なのです。面接官は当然「取材はしてきたこと」を前提に質問してきます。そこで「10店舗まわりました!」「有楽町支店の~ようなサービスは…」「梅田支店でのスタッフの~ような接客マインドに感激し…」と答えることができれば、面接官も感心して落とす理由がなくなります。だって、あなた自身が取材をしたことで自信をつけているし、取材をしたことで面接官からの質問に対する回答にブレが無いからです。
逆に「店舗には伺っていません」「商品が売っているところは見てません」と答えたら、一気に評価は下がります。「あなたはほんとに弊社に入社したいの?」と面接官は思うわけです。
というわけで、試験範囲がはっきりしているんだからしっかりと試験勉強してください。大学受験を思い出してください。せめて1週間ぐらい試験勉強に没頭してください。