ケース2:女性社員の多いサービス業に入社したT君(男性)
男性に対するセクハラ行為に関しては、まだ法的な対策がとれられいません。 |
その後、部長の外出に同行するようにいわれ、帰路食事に誘われることが多くなったのです。さすがにT君も変だなと思い始めたころ、「あの部長って、気に入った男性社員を可愛がるんだけど、その人がさからうと大変なんだよ。ほら、会社設立からの社員だし仕事できるし、人事の影響力が大きいみたい。去年もそれで辞めちゃった人がいるんだよ」と、職場の先輩に耳打ちされました。部長のお誘いを断らなきゃ、と思っていたT君はびっくり!その前日に部長から「T君は仕事ができるわね。ずっと私のサポートをしてほしな。ちゃんとポジションも作るから。」と冗談まじりにいわれたばっかりだったからです。「これは断ったら、もうこの会社で生きていけないかも・・・・。他の社員からの目もなんだか嫌な感じだし・・・。辞めるしかないのかな・・・でも僕は何にも悪いことしてないのに!!」
T君の解決策はこれしかないのでしょうか?
パワハラを受けているという自覚を持ちましょう!
パワハラは仕事上の指示などにまぎれて、受けている本人も自覚を持ちにくい面があります。まずはパワハラを受けているという自覚を持って、他の上司や会社の関係者に相談をするのが良いのではないでしょうか。パワハラは、セクハラのようにまだ概念が明確ではなく、法的な対策もとられていません。パワハラを裏付けるようなメールの文面や、言動を録音できるなら保存をし、訴えていくことで、社会に対してパワハラに対する認知を高めていこうという動きもあるようです。
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