■緊張の派遣先での面接
とうとう派遣予定先A社の担当者との面接の日がやってきました。前日の夜、アイコさんは以前買った、ビジネスマナーの本を読み直しました。「お茶なんかだされちゃったら、どうしよう…着ていくものはあのスーツでいいわね。」アイコさん、いろいろ心配です。でもお肌の調子が悪くなるから、早く寝ましょうね!
翌日最寄駅で営業の青木さんと待ちあわせて、アイコさんは派遣先企業A社に向いました。A社では、人事の派遣社員担当の女性と、派遣先部署の男性の課長がでてきました。お茶もでましたよ!マナー通りにいただけたのでしょうか?
A社の2人からは、次から次へと質問が飛んできます。
「どうして前の会社を辞めたのですか?」
「当社の仕事は英語に関係ありませんがいいのですか?」
「専門学校の授業がある日に残業があったらどうしますか?」
「エクセルはどのくらいできますか?」
「何か質問がありますか?」
アイコさんは質問に答えるのに夢中で、頭の中がまっしろ!!無事、面接は終えたものの、アイコさんはクタクタです。
「どうでしたか、勤められそうですか?」
A社をでると青木さんから聞かれました。
「なんとか頑張りたいと思います」
アイコさんはクタクタでしたが、働きやすそうな感じだったし、残業も自分の希望する範囲のようだったので、即答したのです。
「あの部署には、もう1年前から勤務している当社からの派遣社員がいるんです。年齢はアイコさんより少しだけ上ですが、経験が長い方なので頼りになると思いますよ。それでは、A社からのお返事を待ってみましょう。また後ほど連絡しますね。」
■やった!仕事GET&初出勤だ!!
その日の夕方、営業の青木さんから電話ありました。
「先方もぜひにとおっしゃってくださっていますよ。さっそくですが、お仕事は明後日からお願いします。契約期間は半年です。双方がよければ契約更新をすることにします。よろしければ契約書を追って郵送いたします。よろしくお願いしますね。」
「よかったあ、頑張ろう!」すっかり安心したアイコさん、昨夜眠れなかった分、ゆっくり寝てくださいね。
初めての出勤日の朝、始業20分前に営業の青木さんとA社の人事部に伺いました。担当営業が同行してくれるのはここまでです。
「それではアイコさん、頑張ってくださいね。」
青木さんに見送られ、人事担当者と実際にお仕事をする部署に。部屋に入ると、先日お会いした課長の姿が見えました。
さあ!新しい仕事の始まりです。「おはようございます!△△派遣会社から参りました○○アイコです!!よろしくお願いいたします!!!」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。