仕事の成果に派遣の枠は関係ない!
ガイド 「派遣期間中の、仕事に対する意識はいかがでしたか?」
ノゾミ 「かなり気合は入っていました(笑)。やはり、正社員に採用されるためには仕事が認められないといけない、という意識はありました。与えられた仕事を正確に仕上げ、この人に任せたら安心だと思ってもらえるように取り組みました。」
ガイド 「仕事が始まってからそれまでの経験の中でどんなことが役立っていますか?」
ノゾミ 「多岐にわたる業務に優先順位をつけてこなしていたこと、いろいろなタイプの個性的な人たちと仕事をしていたことは本当に役立っていると実感しています。具体的な業務内容というよりも、業務を通じて自然と身に着いたスキルが役に立ったんですね。
金融機関での勤務中は、『外資系の秘書になりたいのに、日系企業であるここでの経験が、どれだけ役に立つのだろう』と、不安になったこともありますが、自分が予想していなかったことが実は自分の武器になることもあるのだと思いました。」
ガイド 「派遣期間は何ヶ月でしたか?」
ノゾミ 「紹介予定は最長で6ヶ月なので、6ヶ月間です。その間、ひと月ごとに、仕事に対するフィードバックがありました。仕事方法のアドバイスを受けたら、それに従って改善しました。数ヶ月たって、『これは正社員採用されるのでは』と感じたため、それまで張り詰めていたものが一瞬緩みそうな時がありましたが(笑)再度気を引き締めました。」
ガイド 「そして、いよいよ派遣期間が終わって、最終的に正社員雇用へとなったと思うのですが、その流れを教えてください。」
ノゾミ 「本来なら、派遣期間終了1ヶ月前くらいに話が始まると思うのですが、私の場合少し遅れ気味でした。賃金や、就労条件などの、正社員雇用契約の内容交渉も本来なら派遣会社が派遣先企業と行うはずなのですが、派遣会社の動きが遅く、フォローを何度かお願いしました。なかなか対応してもらえず、結局私が交渉することになってしまいました。交渉開始が遅れたことから、派遣契約期間終了日と、正社員雇用のスタート日までにブランクが空きそうになったときは、かなり心配でしたね。」
ガイド 「最終的にはどうなりましたか。」
ノゾミ 「結局、無事に派遣契約期間終了にあわせて正社員になりました。不安でしたし、派遣会社にもう少しスピーディーに、責任もって交渉してほしかったのに、残念です。」
ガイド 「自分のためとはいえ、本来なら派遣会社の担当部分ですよね。時々ですが、誠意が感じられない担当者の話を耳にします。」
ノゾミ 「紹介から、派遣期間中のフォロー、そして最終的な交渉までを含めて、紹介料を手に入れるのだから、最後まで丁寧に対応してもらいたかった。ただ、派遣会社自体は、よい会社だと思っています。」
ガイド 「気持ち、わかります。ところで、派遣期間と比べて、正社員になってからの仕事内容や収入面での変化はありましたか?」
ノゾミ 「派遣期間といっても正社員になることを前提に仕事をしていましたから、仕事内容も、気分的にもそれほど大きく変わることはありませんでした。
将来的にはオフィスマネージャーのようなポジションを望まれています。秘書以外にも総務や人事を担当していく上で、前職で大企業でのしっかりした人事や総務の業務フローを見てきたことは、今後役に立つと思っています。
収入は、改めて計算すると40%もアップしていました。同じ仕事をしているのに、驚きました。」
ガイド 「40%アップとは、驚きですね。仕事面でも期待されていて、今後ますますのご活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。最後に、ノゾミさんの紹介予定派遣を利用したいと考える人へのメッセージをお願いします。」
ノゾミ「まず、与えられた仕事を確実に、というのは先程もお話しましたが、余裕ができたら、他の部署の人達とも積極的にコミュニケーションをとることです。そうすることで会社全体の仕事の流れが見えてきて、与えられた業務以上に、自分が何をすべきか、どうしたら周囲の人が働きやすくなるかが分かってきます。また、いろいろな立場の人たちとコミュニケーションをとっていくうちに、うわべだけでない会社の気質も見えてくるようになるから一石二鳥ですよ。
派遣期間中は相手に認めてもらうことだけに意識を集中するのではなく、こちらも冷静に相手を見極めることが大切です。通常の正社員採用なら数時間の面接でお互いを判断するところを、数ヶ月かけてじっくり行うのが紹介予定派遣。ここだと思った会社に長く勤めたい人にこそ向いていると思います。」
次のページで紹介予定派遣を上手に利用する3つのポイントを見てみましょう。