仕事をしていると、ちょっとした「お楽しみ」に出会うことがあります。
例えば、取引先にお菓子をいただいた。それが食べてみたかった有名店のお菓子だったりすると嬉しさUP!
(さらに、個包装で配るのに手間のかからないものなら尚嬉しい/笑)。
みんなで美味しくいただくことに、モンダイはありませんが、同じ貰いものでも、ちょっと悩むシーンがあります。
例えば、先のお菓子にしても、「みんなに」、とは別に、
「お世話になってるのでこれは平井さんに」と、自分だけチョコレートをいただいたとします。
ラッキー!でも、これ…貰っていいでしょうか?
では、
展示会で、記念品として傘を貰ったら。
「お友達と行って下さい」と、野球のチケットを2枚貰ったら。
…どうなのでしょう。
法的には貰ってヨシ。報告とお礼は忘れずに
「教わらなかった仕事の基本50」 芥川 基 著 出版社: かんき出版 ISBN: 4761261692 |
「教わらなかった仕事の基本50―会社はこうして損をする!」によれば、
一般的な引き出物や交通費、お歳暮といったもので言えば、一応次のようになる、として
社会の常識的範囲であれば、いろいろな事情を総合して、会社に対して交付されたとみなされたものについては私すれば横領であるが、出席者や担当者個人に対して交付されたものなら私してもかまわない。
ただし、後者であっても社内規則で受領が禁止されているような場合には、社内問題として懲戒処分等の対象となりうる。
とあります。
社内規則については後述するとして、常識的な「お付き合い」のシーンと考えれば、こういう場合、「いただけません」とお断りするのはかえって失礼。
「社会の常識的範囲」と考えて、受け取っても良いでしょう。
その上で、上司に「いただいたこと」を報告して指示を仰ぎましょう。
…もっとも、これくらいなら「いただきました」と報告するだけでOKの場合が多いかと思います。
その上で、その後、取引先にお会いする機会があれば、
「チョコ美味しかったです」
「傘使ってますよ」
「野球行ってきました。楽しかったです」
等、お伝えすれば尚良いと思います。機会がなければ上司に雑談程度にさりげなく話しておくのもいいかもしれません。
展示会の記念品や、取引先へのお土産の調達は、事務担当者の仕事であることも多いです。
経験上、会社の経費とはいえ、先方に喜んでもらえるよう、いろいろ気を使って選んでいるものです。
「選んでくれたチョコ、美味しかったって言われたよ」
「ノベルティの傘、使ってくれてるって」
「野球楽しんでもらえたようだよ」
とさりげなく伝われば、相手の会社の方も、選び甲斐があったと喜んでくれるもらえるハズ。
もちろん、法的に良くても、会社の業務上、また職務上、ささいな贈り物でも、厳重に禁じている会社もありますし、マニュアルで規定されていれば、それに従わなければいけません。