≫この記事は「踊る大捜査線 THE MOVIE」のエピソードを元に書いています。詳しくはこちらをご覧下さいね
副総監誘拐事件と、猟奇殺人事件…ふたつの大きな事件と同時に、青島刑事にとっては、ある意味最も重大な事件が発生していました。
「あれ?ここに置いといた俺の領収書の束は?」
なんと!青島刑事は、自分のデスクの上に置いておいた、精算前の領収書を盗まれてしまったのです。
「すぐ精算しないでほっとくからよ」
青島刑事に言い放つ、すみれさんのこのセリフは、経理担当者としては、拍手喝采モノです(笑)。
さらに、
「…戻ってこなかったら、自分持ちね」
と追い討ちをかけます。
このセリフ、青島刑事は余程意外だったのか、くわえタバコをかなぐりすてて、
「絶対犯人逮捕して!」
とすみれさんにしがみつくのでありました…。
「再発行してもらえないか頼んでみれば?」
もしも私がその場にいたら、青島刑事にそう言ってたかも。
経費を使った店や会社を覚えていればの話ですが。私も、得意先に頼まれて、何度か再発行したことがあるのです。
盗まれることは普通なくても、無くしてしまうことはあるかもしれませんよね。改めて調べてみました!
【領収書は再発行してもらえる?】
調べてみたところ、頼まれたからといって、領収書を再発行してあげないといけないという法的な義務は、会社や店舗にはありませんでした。
だけど、「再発行してはいけない」という法律もないので、お願いしてみても良いのではと思います。
「再発行はしない」と言われたら、あきらめないといけませんし、応じてもらえたとしても、再発行手数料や、念書の差し入れを求められることもあるでしょう。
理由はどうあれ無くした方が悪いのですから、丁寧にお願いして、求められたものは提出しましょう。
【領収書を再発行する時の注意点】
では、事務担当者として、領収書再発行の依頼を受けたら、どうしましょう?
まずは社内のルールがどうなっているのか調べ、それから可否を返答するようにしましょう。
たとえお得意さまや、困り果てて瞳をうるうるさせた青島刑事に頼まれたとしても、安易に再発行してはいけません。
会社が再発行を認めていたとしても、元々の取引内容や金額が確認できなければ、再発行するべきじゃないです。
また、再発行した領収書には、『再発行』であることを明記しておきましょう。
後で、どの取引の再発行かわかるよう、最初に発行した時の領収書や納品書のナンバーなどを記入しておくといいですよ。
では、盗まれた領収書はみつからず、再発行もしてもらえなかったら…。
領収書がなかったら、経費処理はできないのでしょうか?
『暮らしの税金』 ガイドで税理士の田中 卓也さんに聞いてきました!