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身近であってはイケナイけれど…労災のお話…前編です オフィスで流血!…どうなるの?

労災という言葉は、オフィスでお仕事をしている方にとっては、聞くことはあっても、どういう事を言うのかは想像しにくいのではないでしょうか。自分には関係ない…そんな事はありません

執筆者:平井 実穂子

労災という言葉は、オフィスでお仕事をしていらっしゃる方にとっては、聞くことはあっても、どういう事を言うのかは想像しにくいのではないでしょうか。
もちろん無いに越したことはないですが、自分には関係ない…そんな事はありません。
いざという時慌てないためにも、今回は労災の内容と手続きについて、労働者の業務上の負傷に絞ってご説明いたします。

【そもそも労災って何?】

正確には労働者災害補償保険。
業務上の事由で負った怪我について、本人は費用を負担する事なく、治療を受ける事ができます。

【コピー用紙で手を切っちゃった…これって労災?】

新しい紙をコビー機にセットする時、よく手を切ってしまうんですよね。
けっこう血が出て痛いです…って何を馬鹿なこと言ってるんだ!って思わないで下さい(笑)。
これも立派な業務上の負傷じゃないですか。

とはいえ、普通は絆創膏を貼ってお仕事続行するのが普通で、病院に行くことはないでしょう。
病院にかかることがなければ、労災の手続きをする必要はありません。
治療にかかった費用は、医師の証明によって認められるため、残念ながら、絆創膏の費用を請求する事は出来ないからです。

では、オフィスで起こった、病院にかかるほどの事務職の業務上の負傷事例といえば、私が今まで聞いたものでしたら…。

○洗い物をしていてグラスを割り、破片で手をぐっさり…
○裁断機(カッターを下して紙を切る物です)に指を挟み切断!
○耐火キャビネットの引出しが抜けて落下、足の甲を複雑骨折…
○コーヒーサーバーを落とし、熱いコーヒーを被って足をやけど


…などがあります。痛い話で申し訳ないのですが、酷い怪我にはならなかったものの、似たような状況に遭遇した事のある方はいらっしゃると思います。
痛い目に会うのは自分ですし、

業務上の事故を発生させないように気をつけるという社員の義務、
事故をおこさない職場環境をつくるという会社の義務、

これらは当然はありますが、起きてしまった事故による治療費は、保険で負担することで社員と会社を守る…それが労災なのです。

でも、それって自分の責任でしょ?…会社の保険使っていいの?
次のページでおはなししますね。


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