2007年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正されたのに伴い、施行規則等の見直しが行われました。2007年12月に改正案を示し、パブリックコメントを求めたところ、かなりの数の具体的な改善指摘があり、2008年2月にさらに修正案を示してコメントを募集し、ようやく2008年3月24日に施行されました。その内容について、紹介します。

社会福祉士養成は全19科目に

社会福祉原論、老人福祉論、児童福祉論、あるいは医学一般、法学など、「縦割り」の科目設定になっていた社会福祉士の養成カリキュラム。改正後は、高い実践力を持つ社会福祉士を養成するために、現場の仕事に即したカリキュラムに変わります。

資料
養成時間を増やし、より実践的な教育内容になった
資格取得のルートはこれまで同様、福祉系大学等ルート、養成施設ルート、行政職ルートの3つです。しかし、養成施設ルートでは養成時間数が1050時間から1200時間に拡充されました。また、行政職ルートでは、児童福祉司等の行政職経験がこれまでの5年から4年に軽減されたのに変わって、6ヵ月以上の短期養成課程修了が義務づけられました。また同時に、社会福祉主事養成課程を経て主事資格を取得したかたは、同じく6ヵ月以上の短期養成課程修了により、社会福祉士国家試験受験資格が得られることになりました。

新しいカリキュラムは下記の通りです。
※【 】内はその分類の全体時間数。( )内は(通学課程時間数/通信一般養成施設の印刷教材時間数/通信短期養成施設の印刷教材時間数)

■人・社会・生活と福祉の理解に関する知識と方法【180h】
・人体の構造と機能及び疾病(30h/90h/なし)
・心理学理論と心理的支援(30h/90h/なし)
・社会理論と社会システム(30h/90h/なし)
・現代社会と福祉(60h/180h/180h)
・社会調査の基礎(30h/90h/なし)

■総合的渇包括的な相談援助の理念と方法に関する知識と技術【180h】
・相談援助の基盤と専門職(60h/180h/なし)
・相談援助の理論と方法(120h/360h/360h)

■地域福祉の基盤整備と開発に関する知識と技術【120h】
・地域福祉の理論と方法(60h/180h/180h)
・福祉行財政と福祉計画(30h/90h/なし)
・福祉サービスの組織と経営(30h/90h/なし)

■サービスに関する知識【300時間】
・社会保障(60h/180h/なし)
・高齢者に対する支援と介護保険制度(60h/180h/なし)
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度(30h/90h/なし)
・児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(30h/90h/なし)
・低所得者に対する支援と生活保護制度(30h/90h/なし)
・保健医療サービス(30h/90h/なし)
・就労支援サービス(15h/45h/なし)
・権利擁護と成年後見制度(30h/90h/なし)
・更生保護制度(15h/45h/なし)

■実習・演習【420時間】
・相談援助演習(150h/一般・短期とも面接授業45h・印刷教材405h)
・相談援助実習指導(90h/一般・短期とも面接授業27h・印刷教材243h)
・相談援助実習(いずれも180h)

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