カウンセラー的要素も求められる
盲導犬歩行指導員
ユーザーとの共同訓練では、約2週間、訓練施設における入所訓練で基礎固めをし、その後、さらに約2週間、自宅周辺などでの訓練を行う |
大切なのは、「この犬とならやっていける」という自信を持たせること。それまで、白杖を手に自分の感覚で危険を避けながら歩いていた視覚障害者にとって、盲導犬に歩く道の安全を委ねるのはとても勇気のいることです。訓練の過程でユーザーが感じる不安を、一つ一つ取り除いていくことこそ、盲導犬歩行指導員の役割。不安を口にするユーザーもいれば、そうでない人もいます。ユーザー一人一人の性格、学ぶペースに合わせて、アドバイスをしたり、口を出さずに見守ったり。盲導犬歩行指導員の仕事は、ただ盲導犬の扱いを教えるだけでなく、視覚障害者の思いに共感し、寄り添うカウンセラー的な要素も大きいのです。
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