介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の仕事

訪問介護事業所ってどんな職場?(2ページ目)

利用者の自宅を訪れ、介護サービスを行っている訪問介護事業所。そこで働く職種、その仕事内容などの紹介です

執筆者:宮下 公美子

 
●常勤ホームヘルパー
【仕事】 本人がホームヘルパーの訪問を望んでいないなどの困難ケースや、長時間のサービスが必要なケース。夜間や早朝の巡回訪問介護(おむつ交換、トイレ介助、起床介助など)などを担当。仕事内容は、事業所によっても異なる。また、登録ヘルパーの急な欠勤の際、代わって訪問することもある。訪問のない空き時間は事務所で待機し、その間、事務処理などを行うこともある。

【勤務】 正規職員並みの週5日以上勤務が多く、1日の勤務時間も6~8時間程度。

【採用】 ホームヘルパー2級 修了であれば、ある程度の実務経験が求められる。介護福祉士 資格があるほうが、アピール度は高いが、やはり実務経験は必要。勤務内容、勤務時間は正規職員と同等とも言えるが、雇用契約上は非正規職員。

●サービス提供責任者
【仕事】 登録型ホームヘルパーや常勤ホームヘルパーのスケジュールを管理し、リーダー役として指導、管理する。居宅介護支援事業所から新規の利用依頼があると、まず利用者宅を訪問して利用者の状態と希望を確認。具体的にどのような内容のホームヘルプサービスを提供するかの計画を立て、その計画に従って、登録型ヘルパーや常勤ヘルパーに具体的な指示を出す。

利用者からの要望、苦情を聞き取り、実際にホームヘルプを提供しているヘルパーに同行訪問して指導したりすることもある。

【勤務】 正規職員としての雇用が多く、週5日以上、1日8時間勤務。伝票処理などが多くなる月末月初は残業あり。

【採用】 ホームヘルパー2級 修了であれば、3年以上の実務経験が必要。介護福祉士 資格があれば、介護保険制度上は実務経験を問われないが、実務経験なしでこの職種に就くと、現場がわかっていないという点で荷が重いかも。ヘルパー10人につきサービス提供責任者1人を必置と規定されているので、そこそこ採用はある。

●その他の職種
事業所全体を統括する事業所長、介護保険関係の書類の処理を行う事務職員などがいる。訪問介護事業所にはケアマネジャーはいない。

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