コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

ERPコンサルの知識は陳腐化するのか?(3ページ目)

SAPがなくなったらどうなるのですか?ERPの知識は陳腐化しませんか?という質問を良く受けます。果たしてそうでしょうか?

執筆者:大石 哲之

質問へのひとつの回答

質問へのひとつの回答を書いてみましょう。

・ERPは製品が違ったり、ERPベンダーの合併統合があったりしたら、どうなってしまうかわからないので、そこにキャリアを依存するのは怖い

製品は確かに移りかわるものです。コンサルタントの仕事は、業界に深い知見を持ち、顧客の業務を知り、顧客にとって必要なERPはなにか、どのERPがそれを実現できるか、実際の導入はどうするか、といったところになるはずです。

ERPの製品技術ではなく、業界・業務を知っていれば、ERPが移り変わろうとも、クライアントにバリューを提供できるはずですし、コンサルタントと技術者の違いはそこにあります。

・ERPだけしか知らないのは、ERPしかできないコンサルタントになってしまわないか?

浅く広くやっただけというキャリアより、特定の分野でスペシャリストになるほうが、コンサルタントとしての価値は上がるというものです。まだ知識がぜんぜんない分野に入り込んで以降としているのに、一度にすべてを手に入れようとするひとが多すぎるように思います。

そのようなジェネラルアプローチは、かえって、弱いキャリアを作りかねません。まずは、コンサルタントとしてのコア分野を確立し、そこから広げていくキャリアというのが、磐石かつ広がりのあるキャリアといえると考えます。

5年くらいで何でもわかるスーパーマンになれると勘違いしていないでしょうか?5年くらいで専門分野を確立し、次の5年で幅を広げ、次の5年で業界をリードしていく知見をつける。というくらいのタイムラインで考えないと失敗します。

こんなところでしょうか。

最後に、あるコンサルタントが言っていた言葉が非常に私には心にのこっています。

ぜひ、このメッセージを読んでみてください。

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