クラスが上がるにつれて必要となる
まず一般的な話ですが、コンサルタントになったからといってすぐに英語力が必要になるか?というとそうではないと思います。コンサルタントになるには、基本的な論理思考力やコミュニケーション能力・業務知識・IT知識といったところが基本となりますので、その部分でやはり判断することになると思います。
もちろん英語力はあったほうがプラスですが、コンサル能力があった上での追加要素ということになります。英語力があるからといってコンサル能力がやや欠けるひとを採るというのはないと思ったほうがよさそうです。
実際にコンサルタントの入社時では特に一律のハードルをもうけているところはほとんどないようです。つまりTOEICの点数が一定以上ないと自動的に駄目、ということはないということです。
外資系といっても、コンサルティングを依頼してくるお客さんは日本の大企業であり、日本語でコンサルティングをします。ですから、外資だから英語でコンサルティングというようなことはないとおもっていだいてOKです。むしろ、英語が必要となるのは入社してから、昇進するにつれということになるでしょう。
コンサルタントとして入社後、5-7年くらい経ちますと、マネージャーへの昇進の機会があります。私の聞いているところでは、マネージャーへの昇進にあたって、TOEIC点数による昇進基準を設けているファームがありました。
その後、シニアマネージャーやディレクターというクラスになっていけば、さらに英語力が必要です。これはどういうカラクリによるものでしょうか。
外資系のコンサルティングファームであれば、クラス(職位)が上になればなるほど、本社や外国のオフィスとのやり取りが増えていきます。
直接のレポートラインが、外国になったり、外国の上司とやり取りしないといけない場面が出てきます。そのようなときに、スムーズに英語が使えないと、これは出世のハードルになってしまう可能性があります。
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