コンサル業界用語を解説!
コンサル業界用語を解説
まずは、よく使われる用語から。
アサイン
アサインとは、プロジェクトにコンサルタントがメンバーとして参加することをいいます。英語の「割り当て」という意味です。「君はどういうプロジェクトにアサインされたい?」
「採用されたら、B社のジョブにアサインを考えているけど?」
といった具合です。
「アサイン」の反対語は「リリース」で、これはプロジェクトから抜けることをいいます。
アジェンダ
アジェンダ。検討課題と訳されることが多いようです。ミーティングやプレゼンテーションに先だって、「今日はこれこれこういうことを議論します」ということで、紙が一枚、課題や検討事項が箇条書きになっています。面接の強者で、自己紹介のアジェンダをつくって、面接官に渡した人がいます。ちなみに合格しました。
To be / As is
これも、連発されることがあります。To beとは、「あるべき姿」という意味で、「通販コールセンターのTo beモデル」といった使われ方をします。通販コールセンターとして、理想の、本来あるべき姿をTo beという風に表現します。その一方で、現在の姿を、As isをいいます。コンサルティングは、To beを描く一方で、As isを把握し、そのギャップを埋める方策を考えることとも言えます。「As isでなくTo beを考えろ」とよくいわれます。転じて、コンサルタントは何でもTo be、As isを連発しがちで、ときどき会話に苦労することもありです。
「君の、キャリアにおけるTo beは何?」
「As isとのギャップはなんだと思う?」
といった具合です。
次に、コンサルタント業界独特の用語解説です。
デリバラブル
これもまたコンサル独特の用語かもしれません。deliverableと書いて、デリバラブルと読みます。日本語に訳すると「成果物」のこと。つまり、コンサルティングの結果として、クライアントに納品する報告書なり、システムなりのことを、デリバラブルと言っています。
「デリバラブルのイメージを描いてから作業にとりかかれ」といった具合に使うこともあります。
チャージ
これも、コンサルならではの用語です。コンサルタントは、通常、時間いくらという報酬計算をします。コンサルタントが働いた時間を計算して、それをお客さんに請求するわけです。よって、どのお客さんどのプロジェクトで何時間働いたかを厳密に管理する必要があります。あるプロジェクトなりお客さんのために時間をつかって、報酬を発生させることを「チャージする」といいます。例えば、
「今月はB社に80時間チャージした」
「今回の事前調査に使った時間だけども、どこにチャージすればいい?」
コンサルタントには、役職などによって「チャージレート」というのが決まっており、一時間幾らという単位になっています。
チャージャビリティ
前出の「チャージ」から関連する言葉で、コンサルタントの評価に使われます。チャージャビリティとは、勤務時間のうち、どれだけの時間を、クライアントへチャージできたか、という率のことです。
コンサルタントも、社内の調べものや、研修に出たり、あとは事務処理をすることもあったりと、100%クライアントの仕事ができるわけではありません。人気のないコンサルタントで、仕事がないと、ずっと社内むけの仕事をしていることになります。これでは、チャージャビリティ-0%です。お客さんに料金を請求してナンボの商売ですから、働いていてもお客さんの仕事をしていなくてはしようがありません。
通常、1年を通算してチャージャビリティが計算します。チャージャビリティが高い人は評価も高くなります。それだけ稼いだということですから。特に、部署を統括するようなパートナーは、配下のコンサルタントをどれだけ使ったかというような観点から、部署のチャージャビリティが重要な評価の対象になるようです。
【関連記事】