コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

コンサルになったら「マネージャー」を目指せ!

「マネージャー」の役職は、コンサルタントを志すものであれば、最初の目標となるべきポジションです。マネージャーの役割とは、パートナーのとってきたプロジェクトを完遂させることで、ここではマネージャーが重要な二つの理由についてお話します。

執筆者:大石 哲之

コンサルタントの役職と役割 

コンサルタントの役職と役割について解説しようと思います。
「マネージャー」に関する解説です。

「マネージャー」のポジションは、コンサルタントを志すものであれば、最初の目標となるべきポジションです。
よく「マネージャー」になってはじめて一人前といわれます。「アナリスト」「コンサルタント」まではどうしてもプロジェクトのサポート役といった感じで、主役はやっぱり「マネージャー」です。
 

コンサルタントのマネージャーが重要な2つの理由

「マネージャー」になることができれば、コンサルタントとして一人前になったと言うことができます。

「マネージャー」になることができれば、コンサルタントとして一人前になったと言うことができます。

「マネージャー」というポジションは2つの意味で重要だと捉えています。
1つに、マネージャーがコンサルタントとしての1つの目標になりうるということです。スキル的にも、仕事の内容的にも、マネージャーをこなしてこそ一人前といえます。

2つ目に、「マネージャー」になった人材は、転職市場において、価値が飛躍的に上がります。なぜならマネージャーになるには「アナリスト」「コンサルタント」とは比べモノにならないくらいの高いハードルが設定されているからです。
 

コンサルタントのマネージャーの仕事とは

先を読む力、全体を把握する力、チームを率いる力、説得力、お客さんの舵取り、コンサルティングセンス、などたくさんのスキルが求められる。

先を読む力、全体を把握する力、チームを率いる力、説得力、お客さんの舵取り、コンサルティングセンス、などたくさんのスキルが求められる。

「マネージャー」は、プロジェクトの責任者です。プロジェクトの完遂まで、現場に関わることはすべてマネージャーに一任されます。
パートナーと呼ばれる役員クラスはプロジェクトをとってくるのが役割です。取ってきたあとプロジェクトを実行するのはマネージャーの役割になります。
ですから、パートナーは、たまにしかプロジェクト現場に顔を出しません。週に1日、ミーティングベースで顔を出す程度。後は報告書の最終的なレビューや、報告会の実施時に顔をだすだけです。
日々のプロジェクトの遂行は、マネージャーがすべて行わなくてはいけません。

マネージャーが行う業務には次のようなものがあります。

・全体の進行役
・クライアントとの調整
・仮説の設定、プロジェクトのフレームワークづくり
・部下の管理、仕事の割り振り
・報告書の作成
・プロジェクト進捗管理
・予算の管理

さまざまなことを一人でこなせなくてはいけません。しかも、他人のヘルプなしに。まさにプロジェクトが成功するも失敗するも、マネージャーの力量次第です。
一言で、マネージャーに必要なスキルを申し上げると、「一人でプロジェクトを完遂する力」が必要となります。

お客さんからみれば「マネージャー」はプロジェクトの顔であって、相談事もマネージャーに、クレームもマネージャーにやってきます。
設定されたプロジェクト期限と、限りある人手の制約のなかで、なんとか問題を解決しなくてはいけません。毎日がプレッシャーとの戦いです。

ゆえに「マネージャー」は「コンサルタント」とは一段上の「総合力」が要求されます。
先を読む力、全体を把握する力、チームを率いる力、説得力、お客さんの舵取り、コンサルティングセンス、などなど。

よって「マネージャー」になることができれば、コンサルタントとして一人前になったと言うことができます。
コンサルティング会社に入社したならば、まずはマネージャーになることが第一の目標となります。上司からも、「はやくマネージャーになって一人前になるように」といわれます。
 

コンサルタントマネージャーの人材価値は「アナリスト」より高い

マネージャーは、いままでお話したようになかなかたいへんなポジションです。優秀なひとしかマネージャーには昇進できません。マネージャーになるには「アナリスト」「コンサルタント」とは比べモノにならないくらいの高いハードルが設定されているからです。

ですから、マネージャーになると、人材市場での価値がかなり上がります。
「アナリスト」「コンサルタント」クラスですと、会社によってスキルレベルにばらつきがあり、転職の際にも、「アナリスト」をやっていた、というだけでは、どれだけのスキルをもっているのかは相手につたわりません。
一方、マネージャーとなると「プロジェクトを一人でまわすことが出来る」という基準をクリアしているいうことが明確にわかります。ですから転職市場において「一定の評価」を下しやすいのです。
 

コンサルタントの「マネージャー」レベルに必要なスキル

  1. 人間性:チームからの尊敬、多様な人間関係スキル
  2. <プロフェッショナリズム: 問題解決能力でのリーダーシップ 
  3. コミュニケーション: 優れたコミュニケーション・スキル
  4. リーダーシップ: クライアントチームへの強力なリーダーシップ
  5. 問題解決: プロジェクト全体のフレームワーク作成、ワークプラン作成
  6. 自己完結型に取り組みうる課題: 全社組織

※「戦略コンサルタント活用の鉄則」(堀新太郎著)より引用

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