新卒5年目と、中途1年目を比べる
新卒で5年コンサルタントやった人と、中途で社会経験9年目だけれどもうち8年は別の仕事をしていた人を比べて見ましょう。すると、ことコンサル能力という意味では新卒5年目のほうが圧倒的に有利です。同じ年齢、たとえば30歳なら30歳でみたときに、中途と新卒どっちが昇進しているかというと、それは新卒のひとなんですね。たとえば、マネージャーという役職レベルでは、新卒有利といってもいいかもしれません。逆に、中途ではいった人は、(たいがいマネージャー1つ前で入社しますが)、マネージャーになるのに大変苦労する人も多いようです。
それはコンサルタント的な物の考え方や仕事の進め方になれるのに、1年程度ではなかなか難しいところがあるからかもしれません。コンサル未経験で転職した人の壁は、まず、マネージャーになれるかどうか、そこにあると思います。
マネージャより先
ただし、35歳くらいを過ぎて、役職もシニアマネージャーといったクラスになってくると、話がやや違います。そこからは純粋なコンサルタント力にプラスして、プロジェクトを受注する力や、人脈や相手経営者への影響力といった「人間的なスキル」「営業的なスキル」が問われます。
この点になると、過去に経験がある中途の人の中には、これらスキルを得意にしているひとがいます。人間力、営業力が活かせる場面になって、ツボにはまった人が、ものすごいスピードで昇進していくという事例をみて、やはり最後は中途の人が昇進するんだ、という意見が形成されるのかもしれません。そういう物の見方もあるかも知れません。
ただ、その「人間的スキル」「営業的スキル」というのも、なにも中途の人が全てもっているわけでも有りませんし、新卒の人がまったく無いわけでもありません。
最終的に頂点を極めるためには、どちらにしろ「人間的スキル」「営業的スキル」と、「コンサルティングスキル」の両方を極める必要があるのですから。どちらのスキルを最初に伸ばしていくかといった違いだとおもいます。
みなさん新卒の方は、まずは「コンサルティングスキル」を高めたいと思ってファームを志すのでしょう。若いうちはコンサルティングスキルさえあれば、転職マーケットにおいても、一定の評価が得られますし。
その後ビジネスマンとして大成するかどうかは、その後のあなたの努力次第ですが、まずコンサルティングスキルから入るというのは、万人におすすめできるキャリアだと私は思っております。
新卒の方は、まず、コンサルティングスキルを伸ばすために、コンサルティングファームに入る、で良いのではないかと思います。
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