知識で勝負するな
逆に、文系で、経営学部や経済学部で学んできた人は要注意です。それらの知識は役立ちますが、あくまで基礎的な情報として役立つだけです。生半可な経営知識を問題解決そのものに使ってしまうと、手痛い目にあります。それは、面接でも一緒です。新卒の方にいいたいのは、絶対に知識で勝負するな、ということ。知識では絶対まけます。とくに経営の知識です。面接で生半可な知識で勝負したら、これは落ちること間違いなし。
コンサルタントは知識で勝負しているわけではないのです。お客さんの問題を整理し、問題点を見つけ、事実を元に評価し、方向性をつけてあげることが仕事です。実際のところ、トップコンサルタントと呼ばれるひとでも、経営学や理論に関する知識は、大学の博士課程の人に負けてしまうかも知れません。
ここを勘違いしている人は、面接などで、大きなギャップを感じると思います。
理系が勘違いしやすい落とし穴
理系の人は、問題解決のプロセスになれているといいました。しかしながら、どうしてもコンサルタントに馴染めない人もいるのです。すごく頭はよくて、まったく的確な指摘をするのに、どうしてかコンサルタントの面接では必ず落ちてしまう人がいます。これは、すでに会社に勤めている方でも一緒です。課題をあたえられて、いろいろがんばっているのだが、いつまでたっても結論をだせないひと。結論が「現時点では結論を出すには早々」という結論な人。
どういう人かと一言で申し上げると、「ビジネスのゴールが読めない人」です。極端な例ですが、訪問回数と売上高の関係を示すグラフがあって、コンサルタントは、「あー、やっぱりたくさん訪問すれば、ものは売れるのね」と言います。
かたや、向いてない人「いや、○○や××という要因も関係してきますし、例外のケースもたくさんあると思いますし、そもそも○○のデータがないと、その分析は完結しないはずです。」ま、たしかにそうなんですが・・・。
どこがずれているかというと、コンサルタントがあくまで「ビジネス上の判断に必要なデータ」という視点で物事を見ているのに対して、かたや向いてない人は「物事の真実」という意味でデータを見てしまうのです。