コンサルタントで働く/コンサルタントの転職関連情報

一途にしないジョブローテーションのススメ(4ページ目)

コンサルタントは短期間にいろいろなプロジェクトに関わってキャリアを作っていきます。一方「いろいろなものが見れるから」いう考えだけでは落とし穴が…。

執筆者:大石 哲之

強いキャリアにおける専門性とは?

重要なのは、いろいろな仕事の経験の中から自分の強みの軸を作っていくことです。これは、コンサルタント以外の会社の方でも同じです。

・製造業の管理会計システムの導入をやりました
・製造業の原価計算システムの構築をやりました
・商社において会計周りの内部統制をやりました
・商社において投資管理のシステムをつくりました

ということですと、それぞれのプロジェクトは微妙にタイプは違うけれども、会計・経営管理という軸は通っています。業界はそれぞれ違いますが、たとえば、複数の業界で会計・経営管理の経験があれば、「製造業だけでなく、他の業界の先進事例も知っているのですね」ということが売りになります。このように、いくつかの経験から、自分の軸を作っていくことが強いキャリアを作っていくことにつながります。

営業であれば、タイプの違う営業や、複数の営業手法や営業マネジメントを経験している。いろいろなタイプの商品を売ったことがある、となると営業として深く広い経験をしているプロフェッショナルといえます。「営業」を縦の軸とすると、横の軸の展開も考えられます。

・営業支援のシステムの企画に参加した
・マーケティングの仕事を経験した
・営業サイドとして商品企画に携わった
・営業の人材採用や育成プランを作った

こうなると、営業のことなら何でも任せられそうだ、ということになります。

細切れのキャリア=広く、浅く。バラバラの領域。
狭いキャリア=得意な部分はあるが、その会社、その業界でしか、それができない。
強いキャリア=軸を持って、広い領域の対応力


「年収1000万を超えるような強いキャリアを構築するには、自分の専門性の軸を明確にしつつ、その専門性をさまざまな場面で発揮できる対応力の幅の広さ」というのが重要になってきます。
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