コンサルタントで働く/コンサルタントの転職関連情報

一途にしないジョブローテーションのススメ(2ページ目)

コンサルタントは短期間にいろいろなプロジェクトに関わってキャリアを作っていきます。一方「いろいろなものが見れるから」いう考えだけでは落とし穴が…。

執筆者:大石 哲之

実はコンサルタントは専門性

ただし、ここで勘違いして欲しくないことがあります。仕事の浮気にも、よい浮気と、悪い浮気があるということです。コンサルティング志望者の方とお話して、結構勘違いをされているところがここにあります。

「戦略も、マーケティングも、会計も、人事もいろいろなものが見れるから」コンサルティングをしたいという人がいます。この考え方は悪い浮気の考え方です。たとえば、次のような経験を積んだ人はどうでしょうか?

銀行の財務会計 × 製造業の人事 × 流通業の営業支援

これでは、業界もまったく違うし、テーマもまったくちがい、いろいろな経験ができて本人は楽しいかもしれませんが、経験の蓄積ができにくいのです。これは2次受け3次受けのSEなどでよく見受けられる、バラバラにいろいろなことをやってきて、何が強いのか見えないキャリア、というパターンになってしまします。

(SEの場合)
・銀行で買掛金の集計システムのバッチを作った
・コンビニ向けのネット決済システムを担当した
・保険の営業支援システムで日報管理を作った
・流通業の在庫管理システムの一部をつくった

(他の場合)
・最初の2年はシステムの企画をやっていました
・次の1年は人事部で採用をやっていました
・直近は2年は支店で法人向け営業をしています

これは幅広い経験と言えるでしょうか? 単にいろんな雑多なことを経験しましたというだけで、その人の強みが見えてきません。「なにができるのか職務経歴書からは見えない」という理由で、転職に苦労するパターンです。
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