恋するあの人に高級チョコを選ぶのもいいけれど、今年はひと味違ったバレンタインを演出してみませんか? チョコレートを通して社会貢献する方法です。
▼チョコレートの現実
▼フェアトレードチョコレートで社会貢献
▼フェアトレードチョコはどこで買えるの?
チョコレートの現実
そのチョコレートの生産現場の現実が次第に明らかになってきています。
現在カカオ豆を生産している主要国のうち4カ国は西アフリカに集中しています。カメルーン、ガーナ、コートジボワール、ナイジェリアを合算したカカオの生産料は世界の生産高の約7割。中でもコートジボワールは、世界の43%のカカオを生産し、国民の3分の1がカカオかコーヒー栽培に関わっています。
そのコートジボワールでは、約13万人の子どもが農園での労働に従事しており、農園経営をする家庭の子ども(6歳-17歳)の3分の1は、一度も学校に行ったことがないのです。その中には、家族親族ではなく、他国から誘拐され奴隷として売られた子供もいるという報道が目立っています。
西アフリカのカカオ農園で働く子どもの64%が14歳以下ということを考えると、何も考えずにチョコレートを食べれば、かなりの確率で児童労働に寄与してしまう可能性があるということです。
フェアトレードチョコレートで社会貢献
それがフェアトレードのチョコレートを促進する活動です。
「公正な貿易」意味するフェアトレードは、途上国で生産された農産物や製品を、労働にみあった価格で購入するという新しい貿易の仕組みです。援助ではなく貿易を通して途上国を支援しようという運動でもあり、一方で安全で環境に優しく、よりよい品質の商品を求める消費者のニーズを満たす仕組みでもあります。
「どうせ買うなら、社会の役に立つ消費を」という考え方は、欧米に始まり、日本でもだんだんと広がりつつあるようで、今年は大手百貨店でもフェアトレードチョコレートを扱うようになりました。
一方で、そうはいってもやっぱりブランドチョコ!という
考え方も根強くありますので、今後は「フェアトレードのチョコレート」が特別なのではなく、チョコレートを販売するすべてのブランドが生産地での児童労働や環境の問題に主体的に関わり、責任を引き受けながらビジネスを展開していくことを強く願ってやみません。
そして、そのための第一歩として、わたしたち消費者が「今どのようなチョイスをするのか」ということが大きな意味を持つのです。
フェアトレードチョコはどこで買えるの?
●ダゴバチョコレート
●第三世界ショップ
●People Tree
●Peace Winds Japan
●スローウォーターカフェ
バレンタインは「愛の日」です。身の周りの人だけでなく、わたしたちを支える目に見えない誰かにもその愛を届けられたらいいですね。