▼通訳になるにはまずは、一定の語学力を身につけることが先決です。一定水準以上にならなければ通訳の専門学校に入学することすらできないからです。英語であれば一般的に入門レベルのコースで英検準一級程度の語学力が必要とされます。
無事専門学校に入学すると、適切な日本語や英語での表現や、「リテンション」といって発言内容を記憶する技術、「速記法」のような発言内容をメモに書き留める技術を学ぶことになります。さらに、各学校では通訳の種類に応じて特別なコースを設けているところが多いようです。
そして、無事にスクールを終了しても、通訳としては半人前。ここから実務経験をいかに積んでいくかがキャリアの分かれ目になります。最初は比較的少ない報酬でたくさんの経験を積み、技術と人脈を築いていくことが重要なのです。
▼通訳に関する資格通訳に関する資格には民間資格と国家資格が存在し、これらの資格を取得すると仕事の依頼を受けやすくなるというメリットがあります。ただし、英語以外の語学ではまだ資格として整備されていない言語が多く、個人の実績と信頼に依存して仕事が入ってくることが多いようです。
【通訳技能検定】
プロ検定とも呼ばれ、合格者には大きなチャンスが待っています。特に会議通訳を想定した試験になっており、政治や経済に関する課題が多いのも特徴です。
【ボランティア通訳検定】
V通検とも呼ばれ、国際交流の場などで英語力を生かしたい人のための資格です。したがって、プロ検定ほどのスキルは必要とされません。
【通訳案内業】
通訳ガイドになるためには、この試験に合格し、さらに都道府県知事の免許を受ける必要が生じます。資格取得後は、観光客相手のみではなく、例えば博覧会やスポーツイベントなどでも引き合いがあるようです。
このようなプロセスを踏んで晴れて通訳者として仕事がとれるようになるといったいどれくらいの報酬が見込めるようになるのでしょうか?次のページでは気になる収入の相場をお教えします!