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転職コンサルタントが語る「転職の現実」Vol.3 選考突破する職務経歴書の書き方(5ページ目)

倍率の高い書類選考にも突破する最強の履歴書・職務経歴書・レジュメとはどんな書類でしょうか?反対に、ひとめで「後回し」の山に積まれてしまう書類とは・・・?人材紹介会社13社に教えていただきました。

執筆者:柏木 梨花

マンパワー
マンパワージャパン シニアコンサルタント 伊藤純代さん

<回答>
マンパワー・ジャパン
キャリアサーチパワー本部 シニアコンサルタント 伊藤純代さん

複数の会社で同じ職務を経験している人のアピール方法

やってきたことのたな卸しをきちんとしてからまとめるといいですね。
ページ数としては2ページ以内。あまり長いとまとめる力がないと思われてしまいます。
担当の職務をどの位の期間、どの位のレベルでやってきたのか、そしてその職務を通してどんな結果を出したのかがきちんと書かれていると、企業側がスペックをはかることができます。書類でスペックを把握して、では面接で人柄をみましょう、という流れになるわけですね。

複数の会社で同じ職種を経験している人は、時系列ですべてを書くのではなく、経験してきた会社と職務内容を別々に書くといいかもしれません。いつからいつまでどこの会社といった在職歴を書き、その下に経験した職務内容をまとめて書くと、職種ごとの通算の経験がひとめで把握できます。

また、これはなかなか手間がかかることなのですが、応募する企業によって書きなおすのが理想ですね。企業が求めているものとマッチする経験・スキルを強調して書くといいです。企業が必要としているスキルがあると思ってもらえれば、書類選考は通りやすくなります。


<回答>
ディスコキャリアコンサルタンツ
取締役 綿井 伸さん

自分のキャッチコピーを考えて

「読ませる」ではなく、「見せる」職務経歴書を意識してください。人事の人はぱっと見て、会うか会わないかを判断します。だらだらと長い経歴書では読んでもらえません。
例えば、一番上に、自分が何かできるのかをワンセンテンスでアピールするといいですね。
自分を売り込むためのキャッチコピーです。そして、その下に詳細を付け加えていく。
応募するポジションにあわせて、企業が何を求めているのか、自分のどの部分に興味を持つか、をイメージし、興味・関心をもつと思われるポイントから書いていくこと。そうするとそれがフックとなって、興味をもって読んでもらうことができます。その点、欧米の履歴書は歴史があるだけによくできていて、まずObjectiveで希望を明確にし、Qualificationで簡潔にスキル・能力をアピールをします。日本語で書く場合も参考にするといいですね。

応募書類は、まず、自分のかわりになって企業に面接に行くものです。それだけにしっかりと時間をかけて戦略を練る必要があります。


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