年下の先輩、年上の後輩。言葉づかいはどうすれば良いのでしょうか。 |
部長からの伝言を、
課長にどう伝える?
問題です。
あなたは課長から、「A社の件、調査部に確認して前向きに進めています」と部長へ伝えるように指示されました。こんなとき、あなたは部長に対して、どのように話しますか?
課長にも部長にも敬語を使う、と考えると、
「課長が、A社の件、調査部に確認して前向きに進めています、とおっしゃっていました」
となるでしょうか。
しかし、「おっしゃる」は尊敬語のため、上下関係にうるさい部長の場合、自分より課長を尊敬しているように受け取るかも…。
そんな危険を避けるには、
「課長が、A社の件、調査部に確認して前向きに進めています、と言っておられました」
と言うのが無難でしょう。
年下の上司にはどう接する?
会社によっては、年下の上司が存在することもあるでしょう。
その場合も、年上の上司と同じように敬語を使いたいところ。
もし、あなたが年下の上司に敬語を使うことに抵抗を感じているなら、その感覚は改めたほうがいいと思います。
会社の役職はあくまでも役割分担のひとつであり、その人が偉いかどうかではありません。
役割として組織の上に立つ人には敬語を使う。
そう考えれば、年下の上司にも自然に敬語を使うことができるのでは?
年下の先輩と年上の後輩。
敬語を使うのはどっち?
転職をすると、年齢は下だけれど社歴が長いという年下の先輩ができたり、転職者を迎え入れることにより、年齢は上だけれど後から入ってきた年上の後輩ができたりします。
その場合、あなたが敬語を使うべきなのはどちらでしょうか。
答えは、年下の先輩です。
なぜなら、会社では、年齢ではなく社歴が長い人が先輩と考えるのが普通だから。
“年上の後輩”の立場になった人の中には、「経験者として転職したのだから、私のほうがキャリアが上」と思う人もいるかもしれませんが、それは仕事で示せばいいことです。年下の先輩を仕事で圧倒して早くチームリーダーなどになれば、社歴に関係なく、上下関係によって敬語を使われる側になれるわけですから。
3回にわたって“言葉づかい”についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
いつも何気なく使っている言葉なのに、あらためて考えてみると難しいのが日本語。スマートに使いこなせれば、素敵な女性としての株も上がりますよ。