「あのとき、こうしておいてよかった」
を積み重ねよう
南原さん:この10年で世の中は大きく変わり、女性のあり方も変化しています。そして、これからの5年は、過去の10年よりももっと変わっていくでしょう。そのなかで一ついえることは、これからは自分で生きていく時代だということです。
泉:たしかにそれは私も実感していることです。では、そんな時代を生きていくには、日々、どうすることが大切なのでしょうか。
南原さん:自分で生きていくとは、自分で選択をするということ。だから、常に後悔しないように選択をしていくことが重要だと思います。
泉:でも、それが簡単なようで難しい…。
南原さん:たしかに、女性は「しまった!」と思うことが多いようです。そうなってしまう原因は、躊躇と遠慮。いつでもパッと足を踏み出せるように練習することも必要です。「あの時、こうすればよかった」ではなく、「あの時、こうしておいてよかった」ということを積み重ねていけたらいいと思いますよ。
泉:「選択」とか「決断」と思うとプレッシャーを感じてしまいますが、「こうしておいてよかった」を心掛ける、と考えれば、少しずつでも近づいていけるような気がします。
南原さん:国を代表するような人ならともかく、一般の私たちがしなければいけない決断は、そんなに大きなものではありませんからね。でも、上るも下るも1段は1段。1段1段上っていくか、1段1段下りていくかで、結果が大きく変わるんです。
泉:何事も積み重ねが大切ですね。
南原さん:それから、悩んだときには誰かに相談するといいと思います。相談する相手は、感情的にならずにその状況を整理してくれる人がベスト。人間には本来持っている優しさがありますから、もっと上手にまわりを頼ってみてはどうですか? 悩んでいても人に相談していない人って、けっこう、多いでしょ?
泉:相談して解決しようとしないから悩みを先送りしてしまう。今日は、私自身のイタイところを突かれたような気がします(笑)。ありがとうございました。
南原さんが実際に相談をうけたり、経験したことをもとにまとめられた『なぜ彼女は愛されて仕事ができるのか』のなかには、多くの人が、「これ、私のことかも…」と思う話があるはず。あなたもこの本で、イタイところを突かれてみませんか?