初めてプロジェクトリーダーになり、
その重圧に押しつぶされそうになった
Cさんの立ち直り
「メンバーは、私と2年下の後輩、今年入社した新人の3人。初めてリーダーとしてプロジェクトを推進することになった私は、すべてを自分の手の中で進めないと不安でした。途中から『自分の手に余るな…』と感じていたものの、下の2人に任せることもできず、連日の深夜残業。だんだん精神状態が不安定になってしまい、あるとき、会社で突然、泣き出してしまったんです。すると後輩のふたりが、『私たち、そんなに頼りないですか? 先輩ほど力はないかもしれませんが、できることは一生懸命やりますから』とポツリ。背負っている荷物が軽くなった気がしました」
立ち直りの処方箋 その3
仕事をひとりで抱え込まない。「後輩の勉強のため」と考え、仕事を渡すクセを付けておくベスト!と思った提案が受け入れられず、
人間不信に陥りかけた
CM制作職・Dさんの立ち直り
「練りに練ってまとめ上げた企画書を営業に見せたら、『これじゃあ通らない。あの会社にはオシャレすぎる』と一蹴。『どうしてオシャレでいけないの? ダサイ会社だからこそオシャレに見せなきゃ』と反論しても、営業は『やりなおして』の一点張り。こんなに思いを込めた原稿なのに…。制作の上司に相談すると『あなたがいいと思ったものを全員がいいと感じるとは限らないし、そう思ってはいけない。多くの人に、どう思うか聞いてみてごらんなさい』とアドバイスされました。実際、企画書を社内の何人かに見せると、『CMはステキだけど、この会社の名前が出てきたらギャップがありすぎて、なんだか信用できないかも』という声が。素直に反省できました」
立ち直りの処方箋 その4
世の中にはいろいろな価値観、物差しがあることを知っておく。納得できなかったら、自分以外の物差しで測ってみる仕事が立て込んでくると
ミスを連発して落ち込んでいた、
営業事務職・Eさんの立ち直り
「私、集中力がないんだと思います。だから、気をつけているつもりなんですが、繁忙期になると伝票入力でミスを連発。営業や出荷管理の人に叱られてばかりです。それに対して同期のK子はミスが少ないことで有名。彼女にそのコツを聞いてみたら、意外にもジムに通うことを勧められました。彼女曰く、『数字のチェックって、意外に体力がいるって知ってた? 体力があれば集中力も続くから』。騙されたつもりでジム通いを始めたら、気分転換にもなるからか、ミスが減った気がします」
立ち直りの処方箋 その5
仕事をするには体力も必要。日頃から体力づくりに力を注ぐ落ち込んだとき、おいしいものを食べる、カラオケで歌いまくる、お酒を飲む、とことん寝るといったことも有効かもしれませんが、これらは一過性のものであり、落ち込みの原因が解決されたわけではありません。
それに対して、本当の意味で階段をひとつ上った人たちの話には、根本の原因を解決できる方法が隠れています。
今回導き出された処方箋は、日頃から心掛けておくことで、いざというときのダメージを小さくできるものばかり。
「備えあれば憂いなし」ですよ。
それでも仕事で行き詰まったら、プチ癒しで乗り切るのもオススメ。
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