チェックシートでお局診断!
自分が「おつぼねさま」と呼ばれていたとしたら...。あなたはどうですか?
では、どのような人が周囲からこう称されてしまうのでしょう? オフィスで働く男性と若い女性たちから意見を聞いて、チェックシートを作ってみました。あなたの「おつぼね」度は、どのくらい?
「おつぼね」度チェックテスト!
当てはまるものにチェック!□「あの頃はよかったわ」と昔を良く懐かしむ。
□他人の服装や持ち物、メイク、ヘアスタイルが気になる
□任せられる仕事内容が変わるのはあまり好きではない
□先輩、後輩の間のお作法や、年功の序列の乱れが嫌い
□「いいなぁ...」と他人を見て思うことがある
□ランチは決まった仲間と行きたい
□目と目が合う距離でもメールでナイショ話をしている
□いつもほめられていたいタイプ
□後輩の指導・育成はめんどくさい
□ウワサ話が大好き
□仕事上の将来の目標がはっきりしていない
□「こんな仕事辞めてやる!」とよく腹で思っている
□肌や体型の衰えを気にしているが、何も手をうっていない
□趣味はTVのドラマとバラエティくらい
□人事異動で新しい人々と仕事を始めるのは苦痛
□他人が持っているものを何でも欲しくなるクセがある
□お稽古ごとやスクールで学ぶことはあまり好きではない
□憧れの同姓の先輩や、憧れの女性タレントがすぐに出てこない
□「どうせ自分は...」とつぶやくことがある
□ホンネは、誰かに食わせてもらいたい
<チェック結果>
●チェックの数が0~5
おつぼね細胞をほとんど持っていません。きっとキャリアを重ねても「おつぼねさま」と呼ばれる危険性は少ないでしょう。
●チェックの数が6~10
すこしおつぼね細胞を持っていますね。ちょっと油断すると「おつぼねさま」と呼ばれる危険が。日頃から精進してそう呼ばれないようにしましょう!
●チェックの数が11~15
かなり多くのおつぼね細胞を持っています。このままキャリアを重ねると、将来的に「おつぼねさま」の称号を得てしまいます。気をつけて。
●チェックの数が16~20
あなたはきっと立派な「おつぼねさま」。自覚はなくても、ひょっとしたらどこかで呼ばれているかも知れません。
「おつぼねさま」と呼ばれてしまう人は、一体どのような資質を持った人なのでしょうか? そして、「おつぼねさま」の存在は、なぜこんなにメジャーなのでしょうか? 改めて言われてみると、不思議ですよね。みんななりたくない存在なのに、この言葉を知らない人はほとんどいない。この謎について、考えてみます。
「おつぼね」資質の元凶は「減算思考」
「おつぼね」状態を開き直って楽しむのも一つの手ですが、もっと素敵に生きるには?
1,目線が過去に向いている。現状否定で、過去の栄光にすがるタイプ
<代表的な行動・言動>
●いままでこうしてきた、こうだったということからの発想が多い。
●「最近の子って××よね。私たちの頃はさ、××なんてあり得なかったもん。」
2,ないものねだり。他人の持ち物がなんでも欲しくなるタイプ
<代表的な行動・言動>
●他人の持ち物、服装などに対するチェックが激しい
●「○○ちゃん、なんか今日のスカート短すぎなーい?」
3,変化欲求が低い。水が合う自分の場所をいじられたくないタイプ
<代表的な行動・言動>
●決まったメンバーでの小集団行動が多い
●「また(自分が取り扱う)新商品が出てきちゃった。めんどくさい。」
4,自己中心主義。自分が褒められていないと気が済まないタイプ
<代表的な行動・言動>
●後輩など、弱者に対する配慮や興味がない
●「あの子がうまくいったのは、別に彼女の努力じゃないわ」
基本的に、自分を基準にして、他人のポイントを「減らす」ことで自分が優位に立つことを考える、減算型の思考を持っている人であるということが言えると思います。自分に何かを「加え」て、自分自身を成長させよう、変わっていこうという思考の人ではないですね。
「おつぼねさま」にならないようにするためには、ここに出てきた4つをそれぞれ逆にするようにしていけば良いのだと思います。個人の努力によって「加算型」の思考に自分自身を変えていく。そうすれば、周囲から疎ましく思われる人から、憧れられる人に変わっていくのではないでしょうか。
成長をやめれば簡単に「おつぼね」になれる
では、なぜ「おつぼねさま」はメジャーな存在なのか? キャリアを積んでいく中で、「もうここまででいいや」、「今までがんばってきたんだから、もういいよね」という風に、自分自身を成長させていくこと、「加算」していくことをやめてしまった瞬間に、誰もが「おつぼねさま」になる可能性を持ってしまうからなんです。誰でも聖人君主ではいられない。易きに流れるのは世の常です。しかし、組織の中で日常的に接している人々の眼、特にキャリアの浅い後輩たちの眼はとても厳しいもの。胸に手を当てれば、自分が後輩だったとき、先輩たちを厳しく見ていませんでしたか?
後輩たちはいつも、「ロールモデル」(=「この人みたいになりたい」という存在)を求めています。組織にいる先輩にそうあって欲しいと願うのが基本形。だから、この人のようにはなりたくないという人を見つけると、疎ましい気持ちを込めて「おつぼねさま」と呼ぶようになるのです。
ステキな先輩であることを目的にするのはちょっとしんどいですが、自分を成長させ続けることは、自分にメリットがあることですよね。その結果として、「おつぼねさま」ではなく、「あの先輩みたいになりたい」と言われることは、とても意味があることだと思います。
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