美人の日本語
(山下景子著 幻冬舎)
私はバイリンガルではないので日本語以外の言葉については良く知りませんが、日本語はとても繊細で美しく、情緒豊かな言葉だと思っています。
例えば、「雨」。
「春雨」「五月雨」など季節の雨を表す言葉もあれば、「霧雨」「こぼれ雨」「そぼ降る雨」「通り雨」「長雨」など雨の降り方を表す言葉もたくさんあります。
また、以前、雪が香ると書いて「雪香(ゆきか)」という人のお名前を見たことがあり(ご本人にお会いしたわけではないのですが)、そのとき、なんとも美しく、はんなりとしたお名前に感動したことがあります。
そんな美しい日本語が紹介されている本を見つけました。
著者は、夢子というハンドルネームで、メールマガジン「センスを磨き、幸せを呼ぶ~夢の言葉~」を発行している山下景子さん。
4月1日から3月31日まで、一日一語、その季節やその日に関連のある言葉が紹介されています。
例えば、4月1日として紹介されているのは、四月朔日と書いて「わたぬき」。
4月1日のことをこう言うそうです。(なぜ、そう言われるようになったかはこの本に紹介されています)
4月の色は「花舞小枝(はなまいこえだ)」。
美しい宝石が揺れる、ほんのわずかな時間は「玉響(たまゆら)」。
昔、女性が爪を染めるのに使った花、鳳仙花(ほうせんか)の異称は「爪紅(つまくれない)」。
この本には、「青春」「有頂天」「大盤振舞」など、私たちが日常生活でもよく使う言葉も載っていて、その語源や本来の意味が紹介されています。
もうすぐゴールデンウィーク。一年の中でももっとも清々しく、新緑がまばゆいこの時期に、日本語の美しさに触れてみませんか?
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