子育てをしながら仕事をするために、日々どんなことに気を配っていますか?
一度に、3つ4つのことをやっています。たとえば、お客様と電話でお話をしながら家事をするなど・・・。そうでなければ、家事も仕事も終わりませんから。(笑) 電車に乗っている時間も活用しています。役所へ提出する書類は、あと少しで完成、というところまでできあがれば、家を出て役所へ向かいます。向かっている電車のなかで、最後の仕上げをするのです。以前、駅のホームで、パンチで書類に穴をあけようとしたところ、パンチの裏面にあるフタが取れてしまい、駅のホームに、パンチであけた丸い紙が、雪のようにふわ~と舞ってしまったこともあります・・・。(笑)
行政書士の仕事の将来性は、どのように感じていますか?
「規制緩和」が叫ばれるようになってから時間が経ちましたが、許可の種類が減ったわけではありません。新しい法律ができれば、それに伴って、いろいろな手続きが必要になります。将来、許可自体が無くなることは当分無いと思いますので、仕事は安定しているのではないかと思います。子育てをしながら仕事をしている女性へメッセージを
子どもが小さいうちは、バリバリ仕事をすることは難しいと思います。しかし、仕事が思い切りできない期間は一生続くのではなく、ほんの2~3年のこと。最も子どもに手がかかる時期は、あっという間に終わります。ですから、小さな子どもを育てている間は、あまり焦らず、「3年後に、こうなっていたらいいな」と思いながら日々過ごすとよいのではないでしょうか。その間は、一旦仕事をお休みされてもいいと思います。仕事のキャリアを長い目で見ると、子育てしている間の2~3年の遅れなんてたいしたことじゃありません。後でいくらでも挽回できますよ。人生は長いですからね。
子育てをしながら仕事をするときは、「働くのが当たり前」と思い仕事をすること。「小さな子どもを置いて・・・」と、いろいろと周りの人が言う場合もあるようですが、気にしないこと。
子どもがいれば大変なこともありますが、楽しいこともたくさんあります。仕事も子育ても、今だけの時間を楽しみながら過ごしたいですね。
【編集後記】
緊張しながらインタビューをスタートしたのですが、大江さんの大らかなお話と、ゆったりとした声で和やかな雰囲気を作っていただき、貴重はお話をたくさんお伺いすることができました。子育ては大変!という話をよく耳にしますが、大江さんの「ほんの2~3年のこと」というお話は心地よく、心にすんなりと入ってきましたね。これから、ますますのご活躍をお祈りしています。