女性の転職/女性の再就職・職場復帰

結婚前のお稽古事、資格取得でお花のプロに

結婚前に習い始めた、お稽古ごとが、結婚・出産を経て、それから15年以上経ってから、プロのお仕事に。今回は、フラワーアレンジメント講師の川地さんをご紹介しましょう。

執筆者:川崎 あゆみ

川地さん画像"
フラワーアレンジメント講師、川地亜也子さん。お子さんは、11歳(6年生)の女の子、6歳(1年生)男の子の2人。横浜市在住。
今回は、結婚前に始めた習い事が高じて、最近フラワーアレンジメント講師としてお仕事をスタートさせた女性をご紹介しましょう。短大を卒業後、銀行に就職。同時に茶道とお花、そして着付けを習い始め、結婚、出産を経て、2人のお子さんを育てながらお花を習い続けた川地亜也子さん。今では、スクールで教える講師として活躍中です。

小原流の生け花からフラワーアレンジメントに

---そもそもお花を習い始めたきっかけは、何だったのでしょう?

東京の短大を卒業後、実家のある静岡の銀行に就職しました。それと同時に何か習い事をと思い、お茶を習い始めたのです。お茶をするなら、お花に着付けは必須ということで、教室に通い始めたのがきっかけです。それぞれ結婚するまでの5年間で、お花も小原流の看板を、お茶もお免状をいただくまで続けました。アレンジメントを習い始めたのは、結婚して大阪に引っ越してからです。

---それまで和花を習っていらして、アレンジメントを始められたわけですが、生け花を習っていて役に立ったなということはありましたか?

最初は、和花のスタイルからなかなか抜け出せなくて、困ったこともありました。でも、経験が生きているなと思うのは、枝葉を整理したり、蕾なども余分なものであれば取るというようなことをきちんとできることでしょうか。それができないと、アレンジメントでも乱雑な感じになってしまったり、すっきりと仕上がらないんです。あとは、先生から「手(作業)が早い」と誉めていただいたことがあるのですが、それも和花で培われたところだと思っています。

お茶のセット画像"
就職してからすぐに始めたお稽古。「お花は5年ぐらい続けて看板を、そしてお茶も結婚するまで続けて、お免状をいただきました」

「教えてみない?」と先生からのお誘い。でも・・・・・・

---最初は、趣味的に始めたお花。大阪から横浜に引っ越した後、あらたに習い始めた先生から「教えてみない?」と声がかかったそうですね。

今、教わっている先生から、「よそで教えてみない?」と直接言われました。でも、先生のところで習い始めてまだ1年ぐらいしか経っていなかったし、当時は資格もまだ取ってなくて・・・・・・。私はもしも誰かにならうとしたら、ちゃんと資格を持ったプロ意識のある方に教えてもらいたいと思っていました。「じゃあ、自分は?」と考えたときに、まだその段階ではないとお断りしたんです。

もちろん、そうして声をかけていただくのは、ありがたいと思いました。それに、先生も「人に教えるのに必要なのは、資格の有無ではなくて、技術やセンスがあるかどうかと、それ以外に教えるのに必要なものを持っているかどうかよ」と言って下さったのですが、やはり私は、資格を持っていないということが気になって、そのときはお断りしました。単発のクラスで教えるのならともかく、何年かかけて生徒さんに教えることを考えると、自信がなかったんですね。

先生からのお誘いを断った川地さん、ある決心をします。次ページへ>>
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