女性の転職/女性の再就職・職場復帰

家にいながらお仕事。在宅ワーク(4ページ目)

お仕事再開は、「就職」に限りません。家族との時間も大切にしながら、自分のペースで働くことができる在宅ワークやフリーランスという働き方を、ご紹介しましょう。

執筆者:川崎 あゆみ

お疲れ"
締め切りは死守!在宅ワーカーたるもの、寝る時間も食事をする時間もない日々が続くことだって、覚悟の上。

在宅ワーク=家事の合間にできる仕事?

在宅ワークというと、なんとなく、「家事と育児の合間にできる」とか「1日数時間で、月収10万円!」など、気軽にできる印象がありますが、家事の合間に働いて高収入を得ることなどありえないことなのだということをよく覚えておいてください。「おいしい」仕事もたまにはあるかもしれませんが、自分の専門性とスキル、経験に比例すると考えたら良いかもしれません。

また、仕事がコンスタントに平均した量の仕事がくれば良いのですが、なかなかそうはいきません。何日も仕事をしない日が続くかと思ったら、急に仕事の依頼が次から次へと入って、寝る時間もない!ということもあります。

せっかくの仕事の依頼を断ると次の依頼が来なくなると思っている人も多く、なかなか断りにくいのが現状。その結果、仕事を抱えすぎて、無理をして体が悲鳴をあげるということは、在宅ワーク仲間の間ではよく聞く話です。

それでも、みなさんが重要視する「子どもと過ごす時間」が確保できるのであれば、それを良しとして、地道ながらもがんばっていくということになるでしょう。

在宅ワークを続けていく上で大事なこと

■自由だからこそ、管理が必要な「時間」について
仕事が始まる前に必ず納期(締め切り日)が示されます。納期にあわせて、仕事、家事、学校の行事など予定を組んで、なるべく余裕を持って納品できたら理想的です。

通勤時間がかからないし自宅でできるので、自分のペースで仕事ができるのは、確かなのですが、子どもが熱を出したとか、思わぬ急用ができたなど、計画通りに行かないのが常。結局納期に追われ、1日中仕事をしている状態になり、家事・育児がおろそかになることも。

■必須!パソコンのスキルとパソコンがわかる人
在宅での仕事は、パソコンを使って行うことがほとんど。翻訳者やライターなど、語学や文章には自信はあるけど、パソコンには滅法弱い・・・という人も、例えばメールに添付されてきた圧縮画像を解凍しなくてはならない、または自分は使ったことのないソフトで作られた資料が送られてくるなど、ある程度、パソコンについて理解していないとクライアントの求めることができなくなる可能性があります。たとえ、自分が苦手でもパソコン関連に詳しくて、困ったときには助けてくれる(教えてくれる)知人と人脈を持っておくことはとても大切なことです。

打ち合わせ"
在宅だから、ずっと自宅にこもりきり?いえいえ、実際にクライアントの担当者と打ち合わせのために出かけることも、しばしばあります。
■じっとしていても仕事は舞い込んでこない
営業項目と連絡先、そして「○○請け負います」と書いたチラシを近所のお店に置いてもらうなどの地道な営業方法や異業種交流会に顔を出すなど、その方法はいろいろ。営業が苦手な人は、1つ1つの仕事を丁寧にするしかありません。きちんと仕事をすることで、次の仕事を呼んできてくれます。

■納期は死守する!言い訳無用
納期を必ず守ることの大切さは、これから在宅ワークを始めようと思っている方が想像している以上かもしれません。子どもが(または自分が)熱を出した、資料が読みづらくて、締め切りに遅れたなどということは言い訳にはなりません。仕事は時間的な余裕を持って、なるべく前倒しに進めましょう。

■家事とのバランス
在宅とて、家事・育児との両立を考えずに済むということではありません。 自宅で仕事をするということは、家に仕事を持ち込むということです。絶対に割ることのできない締め切りが迫っているところに、家族が「夕飯まだ?」とか「シャツにアイロンかかってないよ~」などと声をかけようものなら、イライラとストレスがぶっちん!なんてこともしばしば。

家族に仕事についての理解を求めるとともに、ある程度、家族に自分のことは自分でしてもらうなど自立してもらう必要があります。同時にお料理に手間をかけられないとか、家事に時間をかけられないという状況に陥ってしまったら、お金で解決する選択肢(ケータリングの利用、乾燥機付き洗濯機を購入など)について検討しましょう。

■プロとしての意識
その他、「家で仕事をするのだからビジネスマナーなんて関係ない!」と思っている方がいたら、大間違いです。打ち合わせで、電話で、メールで、あなたの「常識」「マナー」は、チェックされています。そして、仕事をする上では、もちろん「プロ意識」、「誠実さ」は、当然備わっているべきものだと思います。

また、多くの方が自宅の電話番号を連絡先にしていると思います。クライアントからいつ電話がかかってくるかもしれません。ビジネスモードで電話に出るのはもちろん、テレビの音がしていたり、子どもの声、食器の触れ合う音など、生活を感じさせるような音は一切出さないように心がけましょう。



以上、在宅ワークについてざっとですが、ご紹介させていただきました。実は、ガイドもその昔は、在宅で翻訳を始めたのがフリーランスで働くきっかけ。当時は、ファックスとワープロ通信(懐かしい!)での納品でした。

本文にもありますが、仕事を抱え込みすぎて、1ヶ月パソコンの前でうたた寝生活を送ったこともありますし(ベッドの上で寝る時間がなかったのです!)パソコンの打ちすぎで腱鞘炎になってしまい、腕に力が入らず、紙1枚が持てないなんてこともありました。それでも続けられたのは、この働き方が自分に合っていたからだと思います。

また、在宅ワークをされる人は、リビングの隅にパソコンを置き、資料や打ち出した紙をダイニングテーブルに広げて仕事をされる方が多いようです。子どもが小さいうちは、横で遊ばせながら、また少し大きくなれば宿題をする子どもと同じテーブルで作業をするなど、常に子どもの存在を確認しながら(また、子どもは母親の仕事をする姿を見ながら)仕事ができるというところに魅力を感じる人も多いでしょう。

また、在宅ワークに関する悪徳商法なども後を絶ちません。ご自分でもいろいろ情報を収集し、メリット、デメリットをよく理解した上で、在宅ワーカーとしてのスタートを切ってください。

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