雇用形態の違いである正社員と派遣。この間にはどんなギャップが潜んでいるのか考えてみました。 |
社内で様々な役割を担うことを求められる正社員に対して、担う役割が限定的であることが多い派遣スタッフ。
正社員と派遣には様々な違いがあるからこそ、「自分にとってのお得」を考えたいところです。
そこで、「収入」「福利厚生」「プライベートな時間」の3つの視点から、それぞれの働き方を見てみましょう。
収入
年間で見ると「正社員>派遣」の傾向あり
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成17年)によると、正社員・正職員として働く女性全体の「きまって支給する現金給与額」は、25万7300円。
「年間賞与その他特別給与額」は、69万6800円。
この数字をもとに1年のお給料を試算してみると、25万7300円×12カ月+69万6800円=378万4400円となります。
これに対して、女性の派遣スタッフの賃金に関しては、厚生労働省の派遣労働者実態調査(平成17年)で、平均賃金は時給1257円である、という結果が出ています。
ここから、1日8時間、月22日勤務として1カ月のお給料を試算してみると、1257円×8時間×22日=22万1232円。
12カ月では、265万4784円となります。
正社員・正職員と派遣スタッフの差は、112万9616円。
収入については、正社員のほうが多い傾向があると言えそうです。
次ページでは、「福利厚生」「プライベートな時間」についても比較検討してみましょう。