女性の転職/女性の再就職・職場復帰

パート=プロ意識なし?!(3ページ目)

平成17年度「パートタイム白書」が発表されました。今回は、パート・アルバイトで働く人々の”責任感”についてフォーカスした内容になっています。一緒に見てみましょう。

執筆者:川崎 あゆみ

社長"
小さなミスが大事故になる可能性も。業種に限らず、主婦なら利用者の立場で働くこと、できますよね。

「パートだから、ごめんなさい」では、すまない業界も

「プロ意識を持って働いてもらわなければ困る」という事業所は、47.2%
「プロ意識を持って働いてもらえばそれに越したことはない」という事業所は、49.6%

特に業種別で見ると、
医療・福祉業 69.0%
教育・学習支援業 65.5%
ビル管理・警備業 52.7%
小売業 48.4%
運輸業 47.6%

お客さま・利用者からしたら、接する会社の人、お店の人は、正社員・非正社員は全く関係ありません。それは自分が利用者の立場に立てば、容易にわかることですよね。

正社員なら責任を持って、働いているの?
パートで働く人々の叫び

今回は、少し厳しい内容の記事になってしまったかもしれませんが、最後にパートで働く方々の心の叫びを掲載することで、お仕事再開を考えている方への応援とさせていただきます。

■企業側からパートのみなさんへのメッセージ

自分が正社員同様、会社が売り上げを上げ利益を獲得するための戦力として雇われていること、組織の一員として期待される役割をきっちり果たして欲しいこと、そのために本人が持つ能力を最大限に発揮して欲しい。

■パートで働く人々から企業のみなさんへ

・仕事の流れをきちんと教えて欲しい。パートでも仕事全体の流れが知りたい。
・正社員と同じ意識を持つことを求めるのは、要求レベルが高すぎる。
・社員が無責任だと、アルバイトの仕事に対する意欲が損なわれる。
・意識は求めるけど、「しょせん、パート」のような見方や扱い方をする雇用者が多いので、そうした雇用者側の意識改革をのぞむ。
・待遇は、正社員よりかなり低いので、あまり頑張る必要はないと思う。
・パート・アルバイトは、ただの人数あわせと感じるところもある。
・「パートさん」というような呼ばれ方をされるとモチベーションが下がる。
・使い捨てのように考えている会社だと、こちらも手を抜いてなるべく楽をしようと思ってしまう。
・会社側が「パート」として扱う以上、専門的な報告、連絡、相談がしにくい。
・バイトの前では、正社員は真面目に仕事をして欲しい。待遇が違うのは当たり前なので、文句はありませんが、どちらも一生懸命仕事をしている状態でないと、全体の和が乱れます。



雇用の場で、お互いに求め・求められる内容に隔たりがあることを感じました。職場によって恵まれた職場、そうでない職場いろいろありますが、でもやはり、責任を負わなくていい仕事はないと思いますし、お給料をいただく以上「責任」はついてまわることを自覚する必要があると思います。

記事の中で、「別に働かなくていいんだけど」とか「お金に困ってるわけではないし」ということが出てきましたが、言い訳しながら働くのってかっこ悪くありませんか?

常日頃感じる、私たち世代の責任。それは、若い人たちにも「あんな風に年齢を重ねていけたらいいな~」って思ってもらえるような生き方・働き方をすること。つまり、母親として、女性としてのロールモデルになることです。「しょせん、パートだし」ではなくて、ピシっと行きましょう、ピシっと!(笑)

もっと詳しく、「パートタイム白書」をご覧になりたい方は、アイデムのサイトで見ることができます。

また、「パートタイム白書」に掲載されている意見・フリー回答など、意図を変えることなく記事用に少し手を加えさせていただいていることをご了承ください。 ミセスのセカンドキャリア 川崎 【関連記事】
パートから社長へのシンデレラストーリー
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で転職関連の書籍を見るAmazon で転職関連の書籍を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます