女性の転職/女性の仕事カタログ

今話題の仕事 キャリアカウンセラー

今話題の仕事「キャリアカウンセラー」。実際はどんな仕事なのでしょう? また、その将来性は? 現場の声をお届けします。

執筆者:三輪 貴子

【キャリアカウンセラー・研修講師】内藤友子さん特定非営利活動法人 キャリア・インディペンデンス代表理事。10年間婚礼司会・式典などの司会をつとめ、その後話し方のスキルを活かし各種企業の研修を行なう。また、キャリアカウンセラーとしてカウンセリングへ積極的に取り組み、女性対象のセミナーを開催するなど幅広く活躍中。
話 題 度  ★★★★★
難 易 度  ★★★★☆
かかる費用 ★☆☆☆☆

最近話題の「キャリアカウンセラー」。この仕事を目指し、資格を取得する女性も増えてきました。その一方で、よく耳にする仕事でありながら、どんな仕事なのか、どんな魅力があるのか、具体的なイメージをつかめない、というお声をよく伺います。そこで今回は、キャリアカウンセラーの基礎知識をはじめ、今キャリアカウンセラーとして活躍している女性へ伺ったお話をご紹介いたします。

そもそも“キャリアカウンセラー”ってなに?

キャリアカウンセラーの仕事を一言で表すと、「転職や就職を考える人へ、または企業内でのキャリア設計を支援していく仕事」。まずは、この仕事ができた背景からお話をさせていただきましょう。この仕事(資格)が脚光を浴びはじめた背景には、「働く」「雇う」ことへの大きな変化があります。企業では、年功序列賃金体系、終身雇用の崩壊。「働く」スタイルは、正社員だけでなく、派遣会社への登録など多様化し、働く側も、自分を守ってくれるのは会社ではなく、自分自身しかない、という想いが強くなってきたのではないかといわれています。

バブル崩壊後、求人(就職)情報はそれまで以上に「働き手」にとって重要な情報となり、インターネットの普及も手伝って転職・求人情報は世の中に氾濫。一見、職業への選択肢が増えたように見えますが、その反面、自分にはどんな仕事があっているのかわからなくなる「働き手」が急増したといわれています。自分の将来を見据えたキャリアの選択に不安と迷いを感じる人が多くなり、自分に合う仕事かどうか、自分なりの結論に達する前に転職をすれば、当然、「思っていた仕事ではない。自分には合っていない。」と、短期間で退職するケースも。企業側の視点でみれば、経費をかけて求人情報誌等へ広告をだし、やっと入社した欲しい人材が、数ヶ月、数年で退職するという結果に。すべては、この「働き手」と「企業」とのミスマッチからはじまりました。

現在、厚生労働省も積極的にキャリア・コンサルタントの養成に取り組んでいます。また、企業内で働き続ける人も、スキルアップを求められていますが、果たして「自分の将来のキャリアアップを考えると」どのようなスキルをつけていけばよいのか、「それは自分のあっているのか」など迷い続ける人が増えています。

キャリアカウンセラーの資格と試験の合格率

キャリアカウンセラーの資格は、いくつかの民間団体がそれぞれ認定制度を運営・資格発行を行なっています。実施団体のひとつ、特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会(以下、JCDA)では、“キャリア・デベロップメント・アドバイザー(以下、CDA)”の資格を発行。厚生労働省のキャリア形成促進助成金指定試験にも認定されています。どんな仕事の資格でもそうですが、資格を取るとすぐに仕事に結びつくわけではありません。ですが、キャリアカウンセラーのスキルを学び、現場の最新情報を仕入れ、把握するためには、いずれかの資格は取得しておいたほうがよいでしょう。

CDAの資格試験を受験するためには、短大・専門学校卒業以上&2年以上の職業経験者、または5年以上の職業経験者であること、プラス、CDAカリキュラム修了者または修了相当のスキルを有する人と定められています。スキルを学ぶには、JCDAが指定する講座の受講がおすすめ。通信講座と数回のスクーリングを受講し、早ければ約6ヶ月で全カリキュラムを終了(期間は個人差があります)。学ぶスキルは「支援するスキル」や「アセスメント(評価)」など、「12の能力」。幅広い知識と人間力が必要とされます。資格試験は、年に3回。日本全国8ヶ所で実施。1次試験は学科試験、2次試験は実技試験。合格率は、1次試験 66.0%、2次試験 61.6%(2005年6月.8月実施結果)。累計認定者数は、約3,700人。働く場としては、大学など学生へ向けたキャリア相談、自治体の就職支援機関などがあります。

関連リンク:特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会

それでは、実際にキャリアカウンセラーとして活躍している女性のお話を伺ってみましょう。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます