今回は、無意識にしてしまう「仕草」に注目。周りの人へ悪い印象を与える仕草について紹介します。
嫌われる仕草1:目線を合わせない
ポイントではきちんと相手の目をみよう
誰しも、自分の話は聞いて欲しいもの。目の前にいる相手が、話を聞かず違うことを考えているように見えたら、好感は持てませんよね。
「私の話に興味が無いのかな」と感じてしまうのは当然のこと。そう思われないために、話をするときに最も注意をはらわなければならない仕草のひとつが、「目線」です。
言葉は、「話の内容」を伝えるもの。アイコンタクトは「心」を伝えるもの。両方そろって初めて「会話」が成り立ちます。人は、受け止めてくれているという安心感を持てば持つほど、相手との距離は縮まっていくように感じます。逆に、たとえ相手にそのつもりがなくても、拒絶されているように感じてしまう仕草を見ると、気持ちは冷め、相手と距離を置くようになってしまうのです。
視線が大切なのは分かっているけれど、相手の目を見るのが恥ずかしい……というシャイな方は、話の「はじめ」と「おわり」、そして「話が盛り上がるポイント」には必ず目線を合わせることを意識してみてはいかがでしょう?
「目は口ほどにものを言う」ともいいますよね。ちょっとした意識だけで、相手が受ける印象は違います。次回、大切な人と話をするときは、相手としっかり目線を合わせることを忘れないで!
仕草その2:腕組み・足組みで「心のバリア」
腕組みは拒絶のサイン
どちらの仕草をされても、どことなく相手との距離を感じてしまうのではないでしょうか。人が腕組みをするときは、相手に対し、バリアを張る、つまり相手から自分を守るということを意味することが多い、と言われています。また、足を組むときは、話題に飽きているときが多いとか。
どちらの場合も、自分に話しかけてくれている人に心が寄り添っていないあらわれです。人は、話かけている相手の仕草から心のバリアを感じ、「受け入れてもらっていない」と感じたとき、次第に相手との距離を置くようになります。互いに理解し合えない関係へとつながる可能性もあるのです。
良い関係を築きたい相手と話をするときは、腕組み・足組みには要注意です!
仕草その3:顔や髪を触る
一般的に、顔や髪を触るのは「自信がないとき」「嘘をつくとき」「少しためらいがあるとき」に多く見られる仕草だといわれています。たとえば、あなたの目の前にいる相手が、会話中に頻繁に顔や髪をさわっているところを想像してみましょう、もしくは過去にそういう人がいたのであれば、思い返してみてください。少し違和感がありませんか? どことなく落ち着きがなく、会話に集中していないような印象を受けますね。その違和感が相手を少し遠ざけてしまうのです。
自信がないときには特に注意して、手は自然にテーブルの上、またはひざの上へ! これからは会話時の手の使い方にも注意を払いましょう。
「嫌われる仕草」をしても嫌われない方法とは?
嫌われてしまう3つの仕草を例に挙げましたが、思い当たることはありませんでしたか?「嫌われる仕草」について1つひとつお話をはじめたら、きりがないほどたくさん候補が挙がることでしょう。なので、続いては、数ある「嫌われる仕草」をしないための、根本的な解決策をご紹介します。
その解決策とは……、「話をしている相手に興味を持つこと」。とてもシンプルですが、この気持ちを忘れなければ、たとえ1度や2度「嫌われる仕草」をしたとしても、相手から悪く思われることはありません。
なぜならば、あなたが相手の話を聞きたいと本当に思っているのなら、その想いは自然とあなたの仕草に現れ、「嫌われる仕草」をカバーできるほどの、プラスの印象を相手に与えることができるからです。
たとえば、あなたの周りには、「苦手だな」「この人あまり好きじゃないな」と思う人はいませんか?
もしもそのような人がいれば、その人と話をするときは、あなたから、相手に心を開いて興味を持ち、明るく振舞ってみましょう。そうすることで、苦手な相手との心の距離が縮まり、相手のことを理解しようと思えば思うほど、自然と相手もあなたのことを理解しようと思ってくれるようになるのです。
周りの人に対して「○○をしてくれたらな」と思っていても、そう簡単には他人の行動を変えることはできません。周りの人に変わってもらうためには、相手に期待せず、まずは自分の心を変えること。そうすればきっと、あなたの心が相手に伝わるときがきます。
「仕草とは、心のあらわれ」です。何をする時でも、しっかりと気持ちを相手へ向けること。まずはそこからはじめてみませんか?