この仕事に就いてよかったと思う瞬間、それはやはりお客様に喜んでいただけたとき。施術中に寝ていらして、起きたときに「ヨダレが出てたわ。私にもまだ水分があったのね」とおっしゃった40代のお客様も。(笑)(高橋さん) |
ハートが温かい人 ~向いている人・あるとよいスキル~
この仕事に向いている人は、ハート(こころ)が温かい人。そして、ハート(こころ)をオープンにできる人だと思います。お客様に施術をするときに「癒してあげよう」と思うと、その気持ちは、結局はお客様への押し付けになってしまう。そうではなく、まずは自分自身がハートをオープンにして、ただお客様を受け入れる。いつでもウェルカムの状態で、気持ちが安らげる空間を作ることが大切なのだと思います。お客様の中には、「今日は話しかけて欲しくない」と思っていらっしゃる方もいれば、「お話をしたい」と思っている方もいらっしゃいます。お客様の、そのときの心の状態を感じ取るためにも、「癒してあげなきゃ」という思い込みは持たないほうがいいのではないかな、と思います。また、リフレクソロジーの知識とともに、アロマセラピーの知識も持っておかれるとよいと思います。私のサロンでは、ご予約の際にお客様にお好きな香りのアロマオイルをお伺いできれば、お部屋にその香りを焚いてお客様をお迎えしたり、リフレクソロジーのトリートメントにアロマオイルを取り入れることもあります。私は、リフレクソロジストとして働きながら、通信講座でアロマセラピーを学びました。スクールなどもありますので、ご自身のライフスタイルにあった方法を選ばれるとよいのではないでしょうか。
医療現場や高齢者の施設でも ~資格・活躍の場~
リフレクソロジーの資格は、民間の資格です。私は、6ヶ月通ったスクールを運営している協会が発行している資格を取得しました。私が資格を取得した協会は、スクール卒業後のフォロー講習(有料)を開講しており、定期的に新しい技術などを学ぶチャンスがあることは、魅力ですね。そのフォロー講習の中で、私は、耳のリフレクソロジー「イアーリフレ」と、高齢者のためのリフレクソロジー「シルバーリフレ」を学びました。資格にこだわる必要はないと思いますが、常に新しい情報を仕入れ、技術を身につけるには、協会や団体とのつながりを持つのも、良いのではないかと思います。また、働く場は、サロンだけでなく、医療現場や高齢者の施設、スポーツクラブなどもあります。自分の中でリフレクソロジーの位置づけ、提供方法を見極めることで、活躍できる場が広がってくると思います。リフレクソロジーは、しっかりとした理論に基づいています。その理論を理解し、実際に日常生活に取り入れることで、たくさんの気付きが得られるのです。リフレクソロジストとして、たくさんのお客様の笑顔にふれることは、とても嬉しいことです。そのためには、自分を常にニュートラルな状態に置く必要があります。自ら、リフレクソロジーの良さを体験していないと、説得力がないですよね? 私は、これからも、自分が体験をして感じたリフレクソロジーの魅力と、そこから生まれる心穏やかな時間を過ごしていただけるように、サロンでゆったりとお客様をお迎えし続けたいと思っています。
【編集後記】
1度「やりたい」と思った時期を見送り、1年間、次のチャンスをまった高橋さん。「本当にやりたいことは、また必ずチャンスがめぐってくるのですね。」この一言は、今すぐ何か、動き出さなきゃと思い、セカセカと先を急ぐ心に、ポトンと石を投げ入れてくれる、心に残る一言でした。