女性の転職/女性の仕事カタログ

働きながらでもチャレンジできる! 保育士(2ページ目)

働くママをサポートしてくれる保育士。共働きの家庭が増え、保育所の需要は増すばかり。今回は、美容師の夢を叶えた後、もう一つの夢であった保育士の仕事に就き、充実した時間をすごしている女性に話を伺いました。

執筆者:三輪 貴子

環境が許せば保育園への実習がある学校を! ~仕事を探す~

保育園の1日は、朝8時半ごろ子どもを預かり、おやつ、遊び、昼食、お昼寝、遊び、おやつ、18時にお迎え。1日があっと間に過ぎていきます。(大槻さん)
保育士の資格取得後、すぐに就職先を探し始めました。はじめはハローワークへ行き、そこから派遣会社を紹介してもらいました。運よく、ある託児所でスタッフの空きがあり、12月にはその託児所で保育士として働き始めました。現在は保育園に勤め、複数の保育士といっしょに2歳児を50人受け持っています。

もしもこれから保育士を目指されるのであれば、環境が許せば、保育園への実習がカリキュラムに組まれている短大や専門学校へ通われることをおすすめします。実習(または実務)経験があるかどうかは、採用条件の一つとしてあげられることが多いのです。私は、実習経験がゼロの状態で就職先を探すことになりました。就職活動をすすめていく上で、その点はしんどかったですね。

働く場所は多様化しつつあります ~向いている人・将来性~

この仕事に向いている人は、気が長い人。短気な人は無理だと思います。保育士がイライラすると、子どもにもその気持ちが伝わり、同じようにイライラしてしまいます。ですから、ゆったりとした気持ちで子どもと接することが大切。子どものパワーに負けないぐらい元気のある人。そして、アンパンマンなどのキャラクターの絵を描くことが上手なこと。子どもたちの前で絵を描くと、とても喜んでくれます。私はアンパンマン以外の絵は苦手なので、その他の絵を描いてほしいとせがまれると、絵が得意な先生にお任せしています。絵を上手にかけると、子どもたちとのコミュニケーションもスムーズにいくのではないかな、と思います。

保育士は、一度資格取得すれば、これから先長く続けていける仕事だと思います。子どもの数が減ってきているとはいえ、働く場所は多様化しつつあり、福祉施設や託児所、子どもの一時預かり所など、さまざまなところで需要が増えてきています。何歳になっても本人の意思があれば、続けられる仕事だと思います。

毎日がとても新鮮で楽しいです ~悩んだこと・よかったこと~

保育士の仕事で、「むつかしいな」と感じたことは、“子どもを叱ること”。子どもによって、最善の叱り方は異なります。強く言ったほうがいい子もいれば、うまく反省をする方向へ導いてあげないと、すぐに泣き出してしまう子どももいます。保育士として仕事をはじめて1ヶ月ほどは、子どもたちの性格がわからず、一人一人の子どもに合わせた接し方ができなかったので、子どもたちもしんどかったと思います。今は、それぞれの子どもにピッタリ合った接し方ができるように、気を配っています。

子どもはそれぞれ性格も違いますし、同じ子どもでも日によって成長していく姿を見ることができるので、毎日がとても新鮮で楽しいですよ。保育士になろうと決めたとき、周りからは「子どもが好きだけでは、続けられない仕事」と言われましたが、実際にこの仕事に就いてみて「好きでなければ、続けられない仕事」だと感じています。私はこれからもずっと保育士の仕事を続けたいと思っています。



【編集後記】
転職をしようと思い、周りに相談するとよく言われる一言、それが今回大槻さんが最後におっしゃっていた「好きだけじゃ、できない仕事だよ」ではないでしょうか。この一言であきらめてしまうなら、はじめから「なりたい」気持ちが弱いということですね。「好きだけじゃできない」のは、どの仕事でも同じこと。大変なことを乗り越えて「好きじゃないとできない」仕事に就き、努力を続けることができれば、乗り越えた人にしか味わえない充実した日々が待っているのだと思います。あなたは、周りからの「好きだけじゃできない仕事だよ」の一言に、あきらめてしまってはいませんか?
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