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思い切ってお店をオープン!

毎日、いろいろな人が訪れ、お茶を飲み、スイーツを食べ、会話を楽しむカフェ。カフェオーナー花房美香さんにお話を伺いました。

執筆者:三輪 貴子

カフェ「ki-no」 のオーナー花房美香さん 本業はウェブプロデューサー「おとりよせネット」 のコーディネーターとしても活躍中
話 題 度  ★★★★☆
難 易 度  ★★☆☆☆
かかる費用 ★★★★★

毎日、いろいろな人が訪れ、お茶を飲み、スイーツを食べ、会話を楽しむカフェ。今回は、カフェオーナー花房美香さんにお話を伺いました。

花房さんのカフェは、北海道からも足を運ぶお客さまがいらっしゃるほどの人気ぶりです。カフェがにぎわうポイントはたくさんあるけれど、それは、カフェが出来るまでに、いろいろな準備や経験があったからこそ。また、カフェに対する強い思いがあったからです。今回は、カフェオープンまでの道のり、そして、花房さんのカフェへの想いにクローズアップしてご紹介いたします。

はじまりはカフェ立ち上げのボランティア ~カフェオープンの知識を身につける~

「いろいろな人が、みんなで情報交換できる場所があればいいな」。漠然とそう思い始めたのは、私自身がフリーでウェブプロデューサーの仕事を始めた2001年のころです。結果的には、その想いがキッカケとなってカフェをオープンさせることになったのですが、そのときは「カフェのオーナーになる!」という気持ちはまったくありませんでした。

それが2003年に、友人がある期間限定カフェがオープンするにあたって、立ち上げのためのボランティアスタッフに加わらないかと声をかけてくれました。もともと美味しいものを食べることが大好きでしたし、「みんなで情報交換できる場所」を作るのに、カフェの知識がいつか役に立つかもしれないなぁ、と思い、参加をさせてもらうことにしました。活動内容は、ガーデニングを担当して庭を作ったり、みんなでメニューを考えたり。とっても楽しかったですね。

やってみないとわからない ~週末カフェで得たノウハウ~

ボランティアで参加したそのカフェが無事オープンしたあとも、本業のウェブプロデューサーの仕事の合間に通っていたところ、ある日、カフェを週末だけ貸し出してくれるという話を聞きました。「せっかくカフェを貸してくれるのであれば、本格的にやってみたいな」と思い、友人をさそって、2003年に2日間限定の「週末カフェ」をやってみることにしました。

いざやってみると、オペレーションは大変。経費は赤字だし(笑)。「こういうメニューがあったらいいよね」と友人と相談しながら、サンドウィッチのパンはかわいい形の型でくりぬこうなど、いろいろと夢を盛り込んでみました。すると、「パンをくりぬく」という作業だけでも、モタモタしている間にパンがパサついてきちゃって・・・。週末カフェだから大目にみてもらっているけれど、実際のカフェならとても許されないな、などいろいろなことがわかりました。そういうことは、実際にやってみないとわからないものですね。

本当のカフェなら、メニューはアルバイトさんが作っても同じ品質でつくれるように、サービスの均一さ、品質のクオリティは、気をつけていけないといけません。でも、オペレーションありきだと、お客さまにとって魅力的なものにはならない。カフェをやるのは、大変だと思いました。

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