新しい環境の波にうまく乗れていますか? それとも? |
でも、新しい仕事を始めた時には、できればスタートダッシュを決めて、波に乗りたいところ。そこで、新人教育に携わってきた人に、そのコツを教えてもらいました。
●「あれこれ考えずに、とにかくやってみる」
(Webコンテンツ制作会社 教育担当者)「仕事ではじっくり考えることも大切ですが、考えて適切な答えを導き出すには、ベースとなる知識や経験が必要です。ところが、新しい仕事に就いたばかりの時は、その知識や経験がありません。そんな状態であれこれ考えても意味がない。まず行動を起こし、その中で学んでいく方が、絶対に効率がいいと思います。
時々、『勉強してからでないと自信がないからできない』と言う人がいますが、今は変化が激しい時代なので、勉強しているうちに状況はどんどん変わっていってしまいます。状況が変わったらまた勉強、などと言っていたら、いつまでたっても行動することができませんよ」
●「自分で自分を評価しないで、吸収することに集中する」
(総合病院 看護部長)「入職して早い段階で悩む人は、自分で自分を評価し、他人と比べる傾向があるのではないでしょうか。早い人だと、研修1週間で『私は、××さんより劣っていると思う』あるいは『私はこの仕事に向いていないのではないか』と悩み始めてしまいます。
でも、人には必ず得意なことと不得意なことがあります。そして、最初に行われた研修の内容が、偶然、自分の得意なことだった人もいれば、逆に不得意なことだった人もいます。それだけのことなのです。
自分で自分を評価して、一人で落ち込むのは、スタートダッシュを妨げるだけ。まずは、新しい仕事を覚えることに集中してほしいと思います」
同じ部署、同じポジションでも、新しいことを経験する場面はあるもの。そんなときも、このコツは使えるのではないでしょうか。