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今さら聞けない、「名刺交換」のマナー

正しい名刺交換のマナーについて解説します。名刺の受け渡し方法は? 相手が複数の場合は? もらった名刺は、どこに置く? 名刺入れはどう使う?など、今一度復習してみましょう。

執筆者:川崎 あゆみ

名刺交換
名刺交換は、取引先との最初のご挨拶。できるなら失敗のないようにしたいものですね。
名刺の受け渡しのマナー、私は完璧!といえる人は、いますか?新卒で入社した会社の新入社員研修でビジネスマナーを教えられたきり、あとは見よう見真似、あるいは自己流でその場その場を乗り切ってきた方、結構多いかもしれません。

名刺交換は、ビジネスの相手との最初のご挨拶。あなたの印象を決定づける大切な行為ですから、これを機会に復習してみましょう。

名刺を渡すタイミング編


「まずは、名刺を渡す時のマナーからみて行くことにしましょう。 突然ですが、ここで問題です。『上司と私、先方に先に名刺を渡すのは、私って本当?』…いかがでしょうか?すぐには答えにくいものですよね。このように名刺交換には、意外に知らないマナーが隠されています。

Q:
上司と私、先方の偉い人と平社員。まずは、誰が誰に渡す?
A:
上司と先方の上司の交換が始まったら、部下と先方の部下が交換し、その後、部下と相手の上司どうしが交換します。こちらが上司と自分の2名で、先方が1名の場合は、上司から名刺交換してもらい、自分は上司の斜め後ろで名刺を持って待機します。このように名刺交換は、常にポストの高い順、つまり役職が上のほうから順番にお渡しします。もし初対面で、先方のポストの高い方を判断しかねる場合は、入室される順番や紹介される順番などから判断すると良いでしょう。

Q:
名刺を差し出すのが、先方と同時になってしまったら?
A:
お互いに右手で差出し、左手で受け取ります。受け取ったらすぐに右手を添えましょう。

Q:
訪問者から名刺を渡すのがマナー。でも相手に先に出されてしまったら?
A:
相手を待たせないように、まず相手の名刺を受け取ります。それから、「申し遅れました」と言って、自分の名刺を差し出して名乗りましょう。もし、自分の名刺を渡そうと名刺入れから出した瞬間であれば、とりあえず自分の名刺を名刺入れの下に回し、相手の名刺をいったん受け取ってから、自分のを渡すようにします。同時に渡すかどうかは、その場での判断になります。

Q:
訪問する相手は3人。名刺は2枚。こんなときは、どうしたらいい?
A:
「申し訳ございません。ただいま、名刺を切らせておりまして」と詫びたあと、相手の名刺を受け取って自分の会社名・部署・名前をはっきり名乗ります。後日、詫び状を添えて、自分の名刺を郵送するか、次に会うときに必ず渡します。

ただ、その場合、3人全員に渡さないのか、2人には渡して3人目に切らしているむねを伝えるのかは、その場での判断になります。いずれにしても、 名刺を忘れる、名刺が足りないなどは、いずれも社会人として失格です。特に訪問している場合、相手に時間を割いていただいているのですから、大変な失礼となります。訪問前に名刺のチェックを怠らないようにして、いつも余裕のある枚数を持ち歩くようにしましょう。緊急用に、お財布に2~3枚ほど入れていくのも手ですね。

次は、「受け取った名刺は、どうする?編」です。>>次ページへ
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