女性の転職/女性の転職・再就職成功事例

私が出会ったステキな女性 vol.1 33歳で美容師に転身 三枝子さん(4ページ目)

中学卒業後、理容師に。33歳で美容師への転身を決意して(理容師と美容師は全く別モノ)、実行した前田三枝子さん(54歳)は、現在、自分の店を持ち、まだまだチャレンジを続けています。

執筆者:泉 まつお

4. ふたりの娘も美容師に転身。英語の勉強も忙しい!

--今は、ふたりの娘さんも美容師だとか
「そう。ふたりとも転職でね。上の子は高校を出て設計の仕事をしていたんだけど、20歳の時に『美容師になりたい』って言い出したんです。どうして?って聞いたら、『お母さんがあんまり楽しそうだから』ですって」

--上の娘さんはどうやって資格を取ったんですか?
「東京のお店で働かせてもらいながら勉強し、通信教育で資格を取得。私のお店の移転に合わせて帰ってきました。その後、出産、育児休業を経て復帰。もうすぐ、2回目の育児休業を1年間とる予定です」

--妹さんが美容師の資格を取ったのはいつ?
「つい最近。出産して育児だけをしていると、社会から取り残されたような気がしたそうです。それで、やっぱり私が楽しそうだからって(笑)。ふたりとも、私が楽しんだのと同じように、子育てを感動と驚きの連続で楽しんでいるのもうれしいですね」

--三枝子さんのお店には他にも子育てしながら働いている人がいるんですよね
「いますよ。土日のどちらかを休んだり、夕方早めに終わったりしながらやってます。お店としては忙しい土日にいてほしいとは思いますが、それを言ったら子どものいる美容師は働けません。無理なく働かせてもらえた時期があるから今の私がある。うちのスタッフに働ける環境を与えてあげるのが、私を育ててくれた先生への恩返しかなって思ってます」

--三枝子さんのこれからの夢は?
「まずはTOEICで740点取ること。10年ぐらい前から勉強してます。きっかけは、最初に勤めた理髪店。観光地だったこともあって外国人のお客様が多かったから、本当はその時に勉強したかったんです。でも、住み込みで働いていたから、なかなか時間を自分の自由に使えなくて。その『やりたかったこと』を今、やってます」

--ほかには?
「ここ1、2年、孫にべったりだったから、そろそろ、また東京や海外に勉強に行く機会を増やすつもりです。私ね、自分の定年は100歳だと思ってるの。世の中の多くの人は60歳で定年って言うじゃない?そうすると、私はあと6年しかない。でも、100歳が定年だと考えたら、まだ46年もある。まだまだいろいろやれそうだと思いません?」

インタビューの最後に、「本気になったらたいていのことはできるのよね」と三枝子さん。この先も、まだまだステキなキャリアを積んでいくのでしょうね。



アンナプルナ
名古屋市千種区若水3-18-8

店名はネパールにある山の名前から命名。三枝子さんがネパールで見たその美しさに感激して、お店の名前にしたのだそうです。


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