日本人が知らない「出願するだけじゃダメ」な理由
AllAbout【留学・インターンシップ】ガイド豊田圭一氏 |
アメリカではサッカー人気は低く、つまりサッカーの中田英寿選手の名は無名に近い。そんな彼がHBS進学を目指すとしたら、どのような戦略が考えられるか。
「一番いいのは、本人が直接HBSに会いに行くことだと思います。結局判断するのは人ですから、面識があるのとないのとでは全く違う。この人と一緒にやっていきたい、と教授や学校側に思わせることが大切です。」と豊田氏。
アメリカで交渉すべき理由
さらに豊田氏はどうすれば合格できるかについて、下記のように語っている。
「中田氏のマネジメントオフィスがHBSにコンタクトを取り、交渉するのがいいのではないでしょうか?中田氏の過去のチーム移籍に比べれば、簡単だろうし、交渉のプロが望めば、彼のような人材であれば、可能でしょう」ということだ。
なぜ豊田氏は大学院への出願に関して、わざわざ「直接会いに行け」「交渉すればいい」などと言うのだろうか?
実はアメリカは交渉が当たり前の国。進学に当たっては受験生はキャンパスツアーに参加し、学校スタッフと交流し、教授陣とも接する機会がある。取得すべき授業を免除してもらったり、進学許可を勝ち取ったりというワザも交渉により可能なのだ。
ちなみに豊田氏自身も、留学生が本来なら提出しなければならないGREスコアの免除交渉や、不合格を取り消させ合格にさせた、などの例を見てきたという。
つまりアメリカで交渉すべき理由は、「交渉」が日常茶飯事だから。奨学金をもらうためや、課題の提出日を伸ばしてもらう交渉など、アメリカでは交渉することは当たり前。ガイドも留学中、ゴネてゴネてゴネまくり、いい成績を勝ち取る学生を多数見てきた。そしてそれに対して不平を言っていた日本人も、いつしか交渉が出来るようになる。そうしないと生き抜けない現実がそこにあるからだ。
しかし、交渉をまるでしない(好まない?)学生もいるので念のため。
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