文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
ギョーザ中毒事件をきっかけに、また中国製品や中国産への不信感が高まっています。いったい中国からの食品の輸入量は、今、どれぐらいなのでしょうか。

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輸入冷凍食品の約6割が中国から(1P目)
中国輸入食品のシェア、20年で2.3倍に(2P目)
中国輸入食品、その内訳は?(2P目)
ギョーザ事件の背景ここに?肉などの輸入が急増(3P目)
中国産といえば、しいたけ、にんにく、うなぎ(3P目)

輸入冷凍食品の約6割が中国から

カニ
今年は、さらに「食の安全」への注目が高まりそう
まずは、ギョーザ中毒事件に絡み、中国からの冷凍食品の輸入の状況を見てみることにしましょう。

社団法人日本冷凍食品協会によると、輸入冷凍食品の約6割が中国産。平成18年の調理冷凍食品輸入高に占める中国からの輸入の割合は、金額ベースで約58.0%(812億1千万円)、数量ベースで約63.6%(20万634トン)だそうです。数量ベースで2位のタイは約27.9%、中国からの輸入は、タイの約2.3倍でダントツです。

この調査対象は輸入調理冷凍食品の取扱業者34社(うち回答社数31社)。取扱業者の一部であるにせよ、これである程度、市場全体を推測することはできるでしょう。

中国からの輸入高は、数量、金額ともに年々増加の一途をたどっています。平成18年は、平成9年と比べて数量で約5.2倍、金額で約5.7倍です。

その背景には、仕事を持つ女性が増え、そもそも冷凍食品を利用する世帯が増えたことも影響していたでしょう。しかしその中で、中国生産の冷凍食品が増えたのは、不況で家計を切り詰めた背景があると思われます。

ちなみに、日本冷凍食品協会の調査結果では、中国からの輸入冷凍食品の主要品目が、次のように挙げられています。
えびフライ、いかフライ、いかリングフライ、かきフライ、あじフライ、白身魚フライ、トンカツ、チキンカツ、棒ヒレカツ、鶏唐揚、いか唐揚、かれい唐揚、かき揚、れんこん挟み揚、ハンバーグ、春巻、たこ焼、お好み焼、練製品、焼鳥、北京ダック、カップ惣菜、魚加工品、飲茶、ロールキャベツ、角煮、大肉包、小松菜炒め煮、いんげん肉巻、きんちゃく、湯葉、中華丼の具、さば塩焼、さば照焼、中華串、豚ごぼう焼、豚すき丼の具、飲茶類、タルト、まんじゅう

日々の食生活の中で、身近な商品ばかりという印象です。

しかし中国産の食品といえば、加工品や冷凍食品だけではないはず。次のページでは、中国産の食品全体について、見てみることにしましょう。